プロモションを含みます 基本前置詞・副詞の感覚

基本前置詞・副詞の感覚/over&above

over&above

前置詞/副詞「over」と「above」のイメージ

over」と「above」はどちらも前置詞副詞として使われ、物や人の位置を表す際に使用されますが、ニュアンスには違いがあります。

「over」は覆う、または何かの真上に位置するという感覚を強調し、「above」は基準点より高い位置にあることを示します。

前置詞「over」の基本イメージ

「over」は、何かが真上に位置している、または覆いかぶさっている状態を示します。

物理的な接触は伴わない場合が多いですが、視覚的な接触感があります。

The plane flew over the city.
---飛行機が街の上を飛びました。
♠飛行機が街の真上に位置し、通過する様子を表しています。

There’s a blanket over the bed.
---ベッドの上に毛布があります。
♠毛布がベッド全体を覆っているイメージを強調しています。

He held the umbrella over her head.
---彼は彼女の頭の上に傘をさしていました。
♠傘が彼女の頭を覆い、保護する位置にあることを示します。

前置詞「above」の基本イメージ

「above」は、何かが基準点より高い位置にあることを示しますが、「over」ほどの接触感や覆う感覚はありません。

主に、高さや位置の相対的な高さに焦点を当てます。

The picture is hanging above the fireplace.
---絵は暖炉の上に掛かっています。
♠絵が暖炉のすぐ上にある位置を表していますが、直接覆っているわけではありません。

The stars were shining above us.
---星が私たちの上に輝いていました。
♠星が私たちの頭上の高い位置に存在していることを示します。

The temperature today is above 30 degrees.
---今日の気温は30度以上です。
♠温度が30度という基準点を超えている状態を表しています。

副詞「over」の基本イメージ

副詞「over」は、動作や状態が上を通過することを表します。

He jumped over the fence.
---彼はフェンスを飛び越えました。
♠彼がフェンスの上を越えて飛ぶ動作を表しています。

The ball flew over.
---ボールが上を飛び越えました。
♠ボールが上に飛んで越える動作を示します。

The bird flew over.
---鳥が上空を飛びました。
♠鳥が上を通過する動作を示しています。

副詞「above」の基本イメージ

「above」は、副詞として使われることは少ないですが、動詞と一緒に使われる場合は上にある状態を強調します。

He looked above.
---彼は上を見ました。
♠彼が頭の上方を見る動作を示しています。

The clouds are floating above.
---雲が上空に浮かんでいます。
♠雲が私たちの上方に位置していることを表します。

前置詞「over」:位置や場所の表現

「over」は、物が何かの上にある、または覆うように位置する状態を示します。

The lamp is over the table.
---ランプはテーブルの上にあります。
♠ランプがテーブルの真上にあり、光を広げていることを示します。

The bridge goes over the river.
---橋が川を渡っています。
♠橋が川を覆うようにかかっている状態を表します。

She held a scarf over her shoulders.
---彼女は肩にスカーフをかけていました。
♠スカーフが肩を覆っている位置にあることを示します。

前置詞「above」:位置や場所の表現

「above」は、基準点より高い位置にあることを表すときに使います。

The birds are flying above the trees.
---鳥は木の上を飛んでいます。
♠鳥が木の頂点よりも高い位置に飛んでいることを示します。

The shelves are above the sink.
---棚はシンクの上にあります。
♠棚がシンクより高い位置にあることを示しています。

There’s a ceiling fan above the bed.
---ベッドの上に天井ファンがあります。
♠天井ファンがベッドよりも高い位置に設置されていることを表します。

「over」と「above」の用法にちょっと一言

「over」と「above」はどちらも上方の位置を示しますが、使い方には微妙な違いがあります。

「over」と「above」の違い

物理的な覆い方
「over」は、何かが覆うように位置している、または上を通過する感覚が強いです。
例:She spread a cloth over the table. (彼女はテーブルに布をかけました)
「above」は、基準点よりも高い位置にあることを強調し、何かを直接覆っているわけではありません。
例:The sky above was clear. (上空の空は澄んでいた)

接触感の違い
「over」は、覆うような接触感や保護する感覚を持つ場合に使われます。
例:He placed his hand over the wound. (彼は傷口に手を当てた)
「above」は、単に高さを示すだけで、接触感や覆うイメージはありません。
例:The birds are flying above us. (鳥が私たちの頭上を飛んでいる)

これらの違いを理解すると、2つの前置詞を適切に使い分けられるようになります。

前置詞/副詞「over&above」を更に深堀

「~の上」と言う意味で使われる前置詞に「above/ove」rがあります。
ですが、同じ「~の上」でも感覚が全く違いますのでその使い方を覚えましょう。

「over」の基本感覚は、「~を上から丸く覆う」、
「above」の基本感覚は、「~より上部にある」です。

前置詞/副詞over&above

「over」の基本的な感覚は何かを弧を描くように覆う感じです。

この感覚から派生して「~の上を越える」「~をすっぽり覆う」「~を越えた向こう側」「弧を描きまた戻って繰り返す」「全て覆って網羅」 などとなります。

over

She jumped over the fence.
---彼女はフェンスを飛び越えた。

He is over 100 kilos.
---彼の体重が、100kgを越えた。

Children of 18 and over are allowed to enter this place.
---18歳以上の子供が、ここに入れます。
♠ 「~の上を越える」感覚です。

She put her hands over her head.
---彼女は手を頭の上に置いた。

The lake was frozen over.
---その湖は氷で覆われた。

Unusual clouds are hanging over the top of Mt.Fuji.
---珍しい雲が富士山の頂上を覆っている。
♠「~をすっぽり覆う」感覚です。

My house is over there.
---私の家は(越えた)向こう側です。

There is a big lake over the mountain.
---山の向こう側に大きな湖があるよ。

He has gone over to America.
---彼はアメリカに(向かって)行った。
♠「~を越えた向こう側」感覚です。

I told you it over and over.
---もう何回も言ったでしょう。

He did it over and over.
---彼は何回もそれをした。

You have to do it all over again.
---最初からやり直し。
♠「弧を描きまた戻って繰り返す」repeatの感覚です。

Love is over.
---愛は終わり。

The meeting had been over when I came.
---私が来た時には、会合は終わっていた。

Giants over Rakuten, three to one.
---ジャイアンツは楽天を3対1で下した。

Tokugawa ruled over Japan for a long time.
---徳川は長い間日本を支配した。
♠「全て覆って網羅」の感覚から終了endや支配occupyなどに使います。

above

「above」は「~より上部にある」から進んで、地位や重要度が高い場合にも使用されます。

There is a bookstore above this floor.
---この上に階に本屋さんがあります。

He is above me in rank.
---彼は私より上役です。

I value family above business.
---私は仕事より家族を重んじます。

She is above telling lies.
---彼女はうそを言うような人ではない。

He is above suspicion.
---彼は疑いを挟む余地が無い。
♠ 「A is above~」で、~を否定することが出来ますのでよく覚えておきましょう。

まとめ

I had a chill, so I put a blanket above me.
I had a chill, so I put a blanket over me.
・寒気がしたので、毛布を掛けました。
♠「above」には覆う感覚がなく、上の方に浮かんでいる様子を想像しますのでこの場合には「over」でないといけません。

①The book is on the table.
--- 本はテーブルの上にあります。
♠本がテーブルの表面に直接接触している状態を表します。

②The lamp is above the table.
--- ランプはテーブルの上方にあります。
♠ランプがテーブルの上の高い位置にあることを示し、物理的な接触はありません。

③The umbrella is over the table.
--- 傘がテーブルの上に広がっています。
♠傘がテーブルを覆っている状態を示し、上空にあって影響を与えることを強調しています(例えば、雨からテーブルを守るイメージ)。

①on: 「前置詞on」の感覚から、物が直接接触していることを強調し、物理的な位置を具体的に指します。
②above: 物が基準点より高い位置にあることを示すだけで、接触や影響は含まれません。
③over: 何かが覆いかぶさるように上方に位置している状態を強調し、影響や保護などの感覚が伴います。

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