自動詞・他動詞の違いと見分け方

2020年8月26日

自動詞・他動詞

英語の動詞には「自動詞」「他動詞」の2つがあります。
ですが、日本人にとってどれが自動詞でどれが他動詞なのか迷ってしまいます。

そこで今回は英語の「自動詞」「他動詞」の見分け方使用方法をご説明します。

自動詞・他動詞って何なの?

自動詞・他動詞は英語の授業で聞いた事のある単語だけど、いったい何を言っているのか分からないって方が多いと思います。
そこで、簡単に自動詞・他動詞を復習しましょう。

自動詞とは

文字の通りで、自分だけで動く事ができる動詞です。
自動詞は目的語が無くても意味が通ります。

目的語を付ける場合は前置詞が必要になります。

他動詞とは

文字の通りで、他の物と一緒でないと動くことができない動詞です。
他動詞は目的語が必ず必要で、それだけでは意味が通じません。

必ず目的語が後に付きます。

日本語では分からない

日本語には自動詞・他動詞と言う概念がありませんので、日本語に訳しても全く自動詞と他動詞の違いは理解できません。
ですので、何が自動詞で何が他動詞なのかは英語を日本語に訳しても良くわからないのです。

実際の例を見てみましょう。

下記の中で正しいのもは〇間違ったものは✖を付けてください。

1: We discussed about this problem.
2: We talked about this problem.
3: I discussed the problem with my friends.
4: He talks about English as a Native speaker.
5: We discussed covid19 with my friend.
6: He was talking my neighbors.

正解

✖ 1: We discussed about this problem.
〇 2: We talked about this problem.
〇 3: I discussed the problem with my friends.
✖ 4: He talks about English as a Native speaker.
〇 5: We discussed covid19 with my friend.
✖ 6: He was talking my neighbors.

解説

1: 「discusse」は他動詞ですので前置詞の「about 」が必要ありません。
2: 「talk」は自動詞で、前置詞の「about」が必要です。
3: 「discusse」は他動詞ですので、そのまま目的語の「the problem」が付きます。
4: 「talk」は他動詞で、前置詞の「about」が必要ありません。
5: 「discusse」は他動詞ですので、そのまま目的語の「covid19」が付きます。
6: 「talk」は自動詞で、前置詞の「to」が必要です。

「discusse」は他動詞だから、前置詞はいりませんので、1: は不正解になります。
「talk」は他動詞と自動詞の2つが存在します。
4: は自動詞としての使っていますので、前置詞は必要ありません。
6: は他動詞として使っていますので、前置詞「to」が必要になります。

この例を見ますと、何となく自動詞は前置詞が必要で、他動詞はそのまま目的語が来るとまでわかるけど、「talk」は他動詞になったり自動詞になったりで良く分からない。
あ~やっぱり英語は分からない!なんてならないで下さい。

He look me.
I like to English.
I know about him.

上記の英文を見ると、だいたいの人が何となく違和感を感じると思います。

He looks at me.
I like English.
I know him.

と言った方が自然だと感じますよね。
ちなみに「look」は目的語の前に前置詞の「at」があるので自動詞であとは他動詞になります。

日本語にしたらどれもただの動詞でしかありません。
こんな風に自動詞・他動詞は感覚的に違和感を感じるまで辞書を頼りに覚えるしか方法がありません。

辞書で動詞を調べるとある程度分かる

辞書で動詞を調べた時に「~に」「~を」「~が」などが付いていますと、他動詞になります。

実際に「watch」をweblioで調べてみましょう。
watch他動詞

とこんな風に辞書で調べますと、他動詞・自動詞と書かれていますので、すぐに分かります。

ですが、「watch」には自動詞としての使用方法も存在します。

watch自動詞

良く知られている「watch」の使い方に、Watch out! (気を付けて!)があいますね!
目的語を取っていないので自動詞です。

自動詞と他動詞の両方の意味を持つ動詞

多くの動詞が自動詞と他動詞の両方の使い方をする場合が「watch」のようにあります。
ですので、動詞だけ見てこれは自動詞、これは他動詞と決めつける事はできません。

英会話をしていると、使用している動詞の使い方が圧倒的に他動詞として使っている場合が多いのですが、自動詞も使います。
では自動詞と他動詞をどう覚えたらいいのと感じてしまいます。

日本語にしてしまうと、他動詞も自動詞もありませんので直さら分かりません。
実際ネイティブも自動詞と他動詞を意識して話しているわけではありません。

つまり、自動詞と他動詞を単語で覚える事は全く意味がありません。
簡単な見分け方だけ覚えていればOKです。

自動詞---目的語を取らない。
他動詞---目的語が必要。

自動詞はそのあとに前置詞が来る場合が多いので、動詞と共に前置詞とセットで覚えている動詞は自動詞です。
英語を話していて無意識に、ここに前置詞が来ないと違和感がある。(自動詞)

後に前置詞が来ると違和感がある。(他動詞)
そんな感覚が自然に出てきたらかなり英会話が上達した証拠です。

そこまで来たら、もう自動詞・他動詞なんて覚える必要はありません。
それまでは、意識して覚えましょう。

自動詞・他動詞はその都度確認する

自動詞・他動詞が感覚的に分かるまでは、気になった動詞が出てきたら細目に辞書を引いて確認するを繰り返すだけです。
そのような地道が努力がある程度積もれば、自然に自動詞と他動詞の使い方が身に付きますので、意識しなくても正確な動詞の使い方ができるようになります。

自動詞・他動詞を説明しているサイトを見ますと、いろんな動詞を羅列していますが、それを覚えても動詞はたくさんありますのであまり意味はありません。
自動詞と他動詞の違いの感覚を覚えて、実際に動詞を使う時に面倒でも気になったら辞書を引いて、自動詞か他動詞かを確かめる作業が必要です。

地味な努力無しに、自動詞・他動詞を使い分ける事は絶対にできません。
見分け方は分かっても実際に使えなければ意味がありませんので、あくまでも自動詞・他動詞は正確な動詞の使い方を知るための道具と思って下さい。

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