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will・be going to・~ing・現在型

類似表現will・be going to・ing・現在形

類似表現 will・be going to・~ing・現在形

日本の英語の授業で必ず習う未来形(future tense)には will=be going to 倒置問題なんかに出てきますが、もし意味が同じであれば一つでいいはずです。

しかし、別の意味だからそれぞれが存在するのです。
これらの未来を現すものには will・be going to・ing の三点があります。

ですがそれぞれその意味に感覚の違いがあることをよく覚えてください。
また現在形も未来を表せますので、これも付け加えておきます。

Will

「Willのイメージ」

「Will」は未来の出来事や自分の意思や精神力を表す助動詞(auxiliary verb)です。
特に、瞬時に決めた未来の行動や予測、約束を示す際に使用されます。

Strong will というと強い意志という意味になり will が意思という名詞(noun)として使われています。

will は未来を表す時に頻繁に使われるのは、まさにこの自分の意思が未来を決めていくからです。
日常会話などのカジュアルな場面では will はあまり使われることは無く本当に直後の未来(immediate future) について使う場合が多いようです。

「Willの使用例」

We will meet at 7 p.m.
--- 私たちは午後7時に会います。
♠ 未来の確定した予定を示しています。

I will help you with your homework.
--- 宿題を手伝ってあげるよ。
♠ その場で意思を示したり、提案している場面。

It will rain tomorrow.
--- 明日は雨が降るでしょう。
♠ 未来の出来事に対する予測を表しています。

I will have a small coffee, Please.
--- スモールサイズのコーヒーをください。
♠ will の中でもっとも普段カジュアルに使われ易い典型的な表現です。
すぐ直後の未来を現しています。

I have no money today.
It's OK.
I will give you money.
--- お金持ってないや。
大丈夫よ。
私がお金あげるから。
♠ この例でも一般的にカジュアルに使っているすぐ直後の未来を現しています。

I will study abroad.
--- 私は留学します。
♠ これから留学して勉強しようという意思を表していますが、実際に行くかどうかはまだ分かりません。

I will give you a ride.
--- 僕の車に乗ってかない?
♠ 私は相手を自分の車に乗せていく意思ですが、相手が断るかもしれませんので乗るかどうかは分かりません。
まぁ普通はこんな会話を交わす相手は乗りますけど分かり易くするための屁理屈ですので我慢して下さい。

I made my will.
--- 遺言書を作成しました。
♠ 今回の説明には関係無いのですが、will には遺言という意味もありますのでついでに覚えておきましょう。

「Willの慣用句」

「come what may」--- 何があろうとも
「willpower」--- 意志力
「 Where there's a will, there's a way」--- 意志があれば道は開ける

Be going to

「Be going toのイメージ」

「Be going to」は、以前からすでに計画がありそれに向かって行動している、直近で起こりそうな出来事に使われます。
すでに決めている行動や、今の状況から推測されることを表す際に適しています。

上の will はその瞬間に自身が考えてこれからこんなふうに行動しようと意思表示しする感じで、事前に計画していたものではありません。
be ~ing とはそんなに意味の違いは感じられないのですが、もう少し後の未来(distant future) に使われます。

「Be going toの使用例」

I am going to study tonight.
--- 今夜勉強する予定です。
♠ すでに計画されている未来の行動を示しています。

Look at those clouds! It's going to rain soon.
--- あの雲を見て!もうすぐ雨が降りそうだよ。
♠ 現在の状況から推測される未来の出来事を表しています。

They are going to move to a new house next month.
--- 彼らは来月新しい家に引っ越す予定です。
♠ すでに決まっている未来の計画を表しています。

I am going to study abroad.
--- 私は留学します。
♠ 以前から留学する計画ですでにそれに向けて行動をしている感じが含まれます。

I am going to get married.
--- 結婚予定です。
♠ すでに計画されている予定を言っています。

I heard It's going to rain tomorrow.
--- 明日雨だって聞いたよ。
♠ 天候を表すときに使う決まり文句です。

A: I ( am going to) will get it. Hello. <電話が鳴っていて・・・>
B: Hello. This is Yuki. I am going to ( will) see Mari in the hospital. How about you?
A: I ( am going to) will go with you.
B: OK! Call you back later.

A: 僕が出るよ。もしもし
B: もしもしゆきだけど。まりを病院にお見舞いに行こうと思っているんだけど。あなたどうする?
A: 僕も一緒に行くよ。
b: わかった。また後で電話するね。

♠ 実際の会話では、I will は I'll と I am going to は I'm gonna と言うのが普通です。
分かりやすくするために上記のように書いております。

最初のセンテンスで、Aは電話が掛かってくるのを前から分かっていた訳ではありませんので当然計画して電話に出ようとしているのではありませんからそのときの意思を表すwillが使用されています。
次のBのセンテンスでは、まりさんをお見舞いに行くとすでに計画してありその予定でAに電話をしている訳ですから be going to です。

次のAのセンテンスでは、Bにお見舞いに行くけどどうするを聞かれて、今自分の意思を言っているので will を使うのです。
なんとなく感覚をつかめましたか。

「Be going toの慣用句」

「going to the dogs」--- 落ちぶれる
「going to town」--- 成功する
「going to pot」--- 悪化する

~ing(現在進行形)

「~ingのイメージ」

「~ing(現在進行形)」は、話している瞬間に起こっていることや、近い未来に予定されている行動を示します。
特に、時間を設定した未来の予定や一時的な動作に焦点を当てています。

ing は進行形として今動いている状態を表現します。
He is running.と言えば彼は今走っているわけです。
これは皆さんもよくご存知なですが、進行形も未来をいう時に使用できます。

日本人は未来形と聞くと、すぐに「 will」「 be going to 」を考えてしまいますが、
「be ~ing」が未来を現す表現の中では一番使われているポピュラーな言い方になります。

一番言い易く簡単な表現ですので、ネイティブもこれを多様します。
「be ~ing」 の場合は必ず最後にこれからの未来を現すための 「later/ on Friday/ Tonight 」などのような単語が付きます。
これがないと現在進行形になってしまいます。

「be going to」 の計画がさらに煮詰まって完全な日取りまで決まった時、もう決定の状況になった時に使用します。

「~ingの使用例」

I am meeting Sarah tomorrow.
--- 明日サラと会う予定です。
♠ すでに決まっている近い未来の予定を表す現在進行形です。

She is studying right now.
--- 彼女は今勉強しています。
♠ 現在進行中の動作を表しています。

We are leaving for the airport in an hour.
--- 私たちは1時間後に空港に向かいます。
♠ 近い未来に確定している予定を表しています。

She is cooking for me later.
--- 彼女が後で僕に料理を作ってくれるんだ。
♠ こんな感じで日常の会話では未来を現していくことが多いのです。

What are you doing later?
--- この後なにするの?
♠ 簡単な表現ですがこの使い方を知らない日本人は多く言えない場合が多いようです。

I am playing golf at 10:00 tomorrow.
--- 明日10時にゴルフをする予定だよ。
♠ すでに計画は予定に入って時間や日まで決まっています。

He is leaving here on Friday at 7:00
--- 彼は金曜の7時にここを発ちます。
♠ 進行形の表す未来はその予定された時にその人がその状態で動いている。彼は金曜の7時には出発した状態で動いている(進行形)感じをイメージしています。

I'm having a party this weekend.
--- 週末にパーティーをします。
♠ この文を 「I'm going to a party this weekend.」 としますと 「be going to 」ではパーティーをする事を決めて今準備中というイメージですが、「be ~ing」 ではすでに招待者にも連絡済みで準備完了している感じです。

「~ingの慣用句」

「leading the charge」--- 積極的に行動する
「burning the midnight oil」--- 夜遅くまで働く
「fighting a losing battle」--- 勝ち目のない戦いをする

現在形

「現在形のイメージ」

「現在形」は、習慣的な行動や一般的な事実、時間に関係なく起こることを表す際に使われます。
未来の出来事やスケジュールが固定されている場合にも使用されることがあります。

現在形の表す未来は電車の時間表や映画や劇場のスケジュール・カレンダーの毎年決まった行事などの現在の完全に決まっていることに対して未来を表すことが出来ます。

「現在形の使用例」

The train leaves at 6 p.m.
--- 列車は午後6時に出発します。
♠ 固定された未来のスケジュールを現在形で表しています。

She works as a teacher.
--- 彼女は教師として働いています。
♠ 一般的な事実や習慣を示しています。

Water boils at 100 degrees Celsius.
--- 水は100度で沸騰します。
♠ 物理的な法則や普遍的な事実を表しています。

I take the 7:30 train to New York.
---7時30分のニューヨーク行きの電車に乗ります。
♠ 電車の時間はだれにでも共通した現在の完全に決まった未来です。

This movie starts at 7:00.
--- この映画は7時に始まります。
♠ 映画の時間も現在の完全に決まった未来です。

What time do you get off work today?
--- 今日、何時に仕事終わるの?
♠ 今日の仕事ですから、ほとんど決まっている状態ですね。

What time does the store open tomorrow?
--- その店何時に明日は開くの?
♠ お店の開く時間は通常決まった時間ですから。

「現在形の慣用句」

「 Actions speak louder than words」--- 行動は言葉よりも雄弁である
「Practice makes perfect」--- 練習が完璧を生む
「 Time heals all wounds」--- 時間がすべての傷を癒す

Will・Be going to・~ing・現在形の違い

Will・Be going to・~ing・現在形の日常生活での使い方の違い

物理的距離の感覚
Will: I will meet you soon.
--- すぐに会います。
♠ 未来の出来事として、「will」が使用されています。

Be going to: I am going to meet him tomorrow.
--- 明日彼に会う予定です。
♠ すでに決まった計画があることを示しています。

~ing: I am meeting him this evening.
--- 今日の夕方、彼に会う予定です。
♠ 確定した未来の予定を表しています。

時間の感覚
Will: She will start her new job next month.
--- 彼女は来月、新しい仕事を始めるでしょう。
♠ 未来の予測です。

Be going to: She is going to start her new job next week.
--- 彼女は来週、新しい仕事を始める予定です。
♠ 既に決まっている未来の予定です。

~ing: She is starting her new job tomorrow.
--- 彼女は明日新しい仕事を始めます。
♠ すぐに起こる未来の行動を表しています。

行動の確実性
Will: I will do the dishes after dinner.
--- 夕食後に皿洗いをします。
♠ その場で決めた行動。

Be going to: I am going to do the dishes later.
--- 後で皿洗いをする予定です。
♠ 計画的な行動を示しています。

~ing: I am doing the dishes right after dinner.
--- 夕食後すぐに皿洗いをします。
♠ 確定した未来の行動。

練習問題

次の文の空欄に「will」「be going to」「~ing」「現在形」のいずれかを入れてください。

1. I ___ call you back later.
2. She ___ visit her grandparents next weekend.
3. We ___ going to the park tomorrow.
4. The meeting ___ starts at 9 a.m.
5. They ___ start the project next week.
6. Look at the sky! It ___ rain any minute.
7. We ___ having a party this Saturday.
8. The bus ___ leaves at 5 p.m. sharp.

回答例と解説

1. I will call you back later.
♠ その場で決めた未来の行動を表しています。

2. She is going to visit her grandparents next weekend.
♠ 計画された未来の行動を示しています。

3. We are going to the park tomorrow.
♠ 確定した未来の予定を表す現在進行形です。

4. The meeting starts at 9 a.m.
♠ 固定された未来のスケジュールを表しています。

5. They will start the project next week.
♠ 未来の行動を予測する際に使われています。

6. Look at the sky! It is going to rain any minute.
♠ 現在の状況から推測される未来の出来事を示しています。

7. We are having a party this Saturday.
♠ すでに計画された未来の予定を表す現在進行形です。

8. The bus leaves at 5 p.m. sharp.
♠ 固定された未来のスケジュールを示しています。

Will・Be going to・~ing・現在形の使い分け

「Will」はその場で決めた未来の行動や予測に使われます。
「Be going to」は、すでに計画された行動や状況から推測される未来の出来事を示します。

「~ing」は、確定した未来の予定を表し、現在形は普遍的な事実や習慣、固定されたスケジュールに使われます。
状況や文脈によって、どの表現を使うべきかを理解することが重要です。

 

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