プロモションを含みます 中学生の英文法 仮定法

仮定法未来

仮定法未来

仮定法未来とは

仮定法過去」「仮定法過去完了」は教科書でも習うので存在は知っているけど、いまいち使い方が分からない。
こんな仮定法に苦手意識の学生が多くいます。

そんな中で、更に「仮定法未来」なんて言われたら「どういう意味?」となってしまうかもしれません。
そこで仮定法未来に付いて日本語で考えてみましょう。

もし遅くなるような電話してね。
もし宝くじが当たったら何をする?
分からない点があったらいつでも電話下さい。

これは全部未来の話をしているのは分かりますよね!
仮定法未来と聞くとピンと来なくても日本語ならすぐに分かります。

この感覚を英語で話すのが、仮定法未来です。(^^♪

仮定法未来とは、未来において実現する可能性が低い、または不確実な出来事について仮定する文法形式です。
仮定法未来は、通常の未来形と異なり、あまり起こりそうにないことや、条件が揃わないと実現しないことを前提に話す際に使われます。

仮定法未来の構造

仮定法未来の構造は、仮定法過去と似ていますが、未来の出来事について仮定するため、「should」や「were to」を使って表現します。 通常、以下のような形で構成されます。

If + 主語 + should + 動詞の原形, 主語 + will/could/might + 動詞の原形

If + 主語 + were to + 動詞の原形, 主語 + will/could/might + 動詞の原形

仮定法未来で使われる動詞

仮定法未来でよく使われる動詞には、未来に関連する行動や状態を表す動詞が多くあります。
代表的な動詞には次のようなものがあります。

be(〜である)go(行く)do(する)have(持つ)make(作る)get(得る)come(来る)take(取る)want(欲しい)see(見る)know(知る)

仮定法未来の使用例と解説

If he should come to the party, we will have a great time.
--- もし彼がパーティーに来るようなことがあれば、私たちは楽しい時間を過ごすでしょう。
♠「If(もし)」が条件を示し、「he(彼)」が主語、「should come(来るだろう)」が仮定法未来の動詞表現です。
「we(私たち)」が主語、「will have(持つだろう)」が未来の結果を示しています。
実際に彼が来る可能性は低いことを仮定しています。

If I were to win the lottery, I could buy a new house.
--- もし宝くじに当たるようなことがあれば、新しい家を買うことができるでしょう。
♠「If(もし)」が条件を示し、「I(私)」が主語、「were to win(当たるだろう)」が仮定法未来の動詞表現です。
「I(私)」が主語、「could buy(買うことができるだろう)」が未来の結果を示しています。
宝くじに当たる可能性は低いことを仮定しています。

If she should miss the train, she might not make it to the meeting.
--- もし彼女が電車を逃すようなことがあれば、会議に間に合わないかもしれません。
♠「If(もし)」が条件節を示し、「she(彼女)」が主語、「should miss(逃すだろう)」が仮定法未来を表す動詞表現です。
「should」を使うことで、彼女が電車を逃す可能性が低いという前提が含まれています。
続く「she might not make it(彼女は間に合わないかもしれない)」が結果節であり、未来の可能性として、電車を逃した場合の結果が示されています。
仮定法未来の特徴である不確実な未来を仮定した文章です。

If I were to travel to space, I could see the Earth from afar.
--- もし私が宇宙に行くようなことがあれば、遠くから地球を見ることができるでしょう。
♠この文では、「If(もし)」が条件節を示し、「I(私)」が主語、「were to travel(旅行するだろう)」が仮定法未来の動詞表現です。
仮定法未来において「were to」を使うことで、現実では可能性が非常に低い、宇宙旅行を仮定しています。
結果節では「I could see(見ることができるだろう)」という助動詞「could」を使って、仮定された未来の可能性を示しています。この文章全体が非現実的な未来のシナリオを描いています。

If they were to start the project now, they might finish it by next year.
--- もし彼らが今プロジェクトを始めるようなことがあれば、来年までには終わるかもしれません。
♠この例文でも、「If(もし)」が条件節を導き、「they(彼ら)」が主語、「were to start(始めるだろう)」が仮定法未来の動詞表現です。
この表現は、彼らがプロジェクトを今始める可能性は低いが、その場合どうなるかという仮定をしています。
結果節では「they might finish(彼らは終わるかもしれない)」と、「might」を使って結果の不確実性を示しています。
この文も、実際に起こる可能性は低い未来のシナリオを仮定しています。

If it were to snow tomorrow, the event might be canceled.
--- もし明日雪が降るようなことがあれば、イベントは中止になるかもしれません。
♠「If(もし)」が条件節を導き、「it(それ)」が主語、「were to snow(雪が降るだろう)」が仮定法未来の動詞表現です。
この文では、雪が降る可能性は非常に低いと仮定されていますが、もしそのようなことが起こった場合の結果を予測しています。
結果節の「the event might be canceled(イベントは中止になるかもしれない)」は、助動詞「might」を使って、未来における不確実な結果を示しています。
天候の変化によってイベントが影響を受ける可能性を仮定しています。

If he should fail the exam, he would need to retake the course.
--- もし彼が試験に不合格になるようなことがあれば、彼はそのコースを再受講する必要があるでしょう。
♠この文では、「If(もし)」が条件節を導き、「he(彼)」が主語、「should fail(不合格になるだろう)」が仮定法未来を示しています。
実際には試験に不合格になる可能性は低いと想定されていますが、もしそのようなことが起これば、次の結果が起こるだろうという未来の仮定がなされています。
結果節の「he would need to retake the course(彼はそのコースを再受講する必要があるでしょう)」では、助動詞「would」を使って、仮定された状況に対する結果を示しています。
実現の可能性が低い未来の出来事を前提としています。

If you were to quit your job, you might regret it later.
--- もしあなたが仕事を辞めるようなことがあれば、後で後悔するかもしれません。
♠「If(もし)」が条件節を導き、「you(あなた)」が主語、「were to quit(辞めるだろう)」が仮定法未来の動詞表現です。
この文では、あなたが仕事を辞める可能性は低いが、そのようなことが起こった場合にどうなるかを仮定しています。
結果節の「you might regret it later(後で後悔するかもしれません)」では、助動詞「might」を使って、未来における不確実な結果を示しています。
この文章全体で、現実にはあまり起こりそうにない未来の行動について仮定しています。

If she were not to come, I would go to her place.
---彼女がここに来なかったら、私が彼女のとこに行くわ。

If you should have any problems, please tell me soon.
---何か問題がありましたら、すぐに電話下さい。
♠命令文が使えます。

If it should be fine tomorrow, I will see the soccer game.
---明日晴れたら、サッカーをに見行くの。

Should it rain tomorrow, I will stay home.
---明日雨だったら、家にいるよ。
♠助動詞「Should」を前に出しても問題ありません。
「If」を省略した仮定法の構造です。

If I were to be a doctor, I could help my uncle.
---もし私が医者だったら、おじさんを助けてあげたのに。

If I were to be a president, I could change my country.
---俺が大統領だったら、この国を変えるんだけど。

If you were to be rich, what would you do?
---もし君が金持ちになったら、何する?

未来形の文と仮定法未来の違い

未来形の文は、単に未来に起こる出来事を述べるのに対して、仮定法未来は、その出来事が起こる可能性が非常に低い、または条件付きでしか起こらない状況を仮定します。
仮定法未来で「were to 」を使用する時には、ほぼ可能性が無い場合を想定しています。

例文

未来形
I will go to the party tomorrow.
---私は明日パーティーに行くつもりです。

仮定法未来
If I were to go to the party tomorrow, I might meet my old friends.
---もし明日パーティーに行くようなことがあれば、昔の友達に会うかもしれません。

参考

Grammarlyなどの英語文章支援ソフトを使用していますと、「were to」の部分に修正が入り消すように指摘されます。
ですが、これは間違いですので下記でその違い解説します。

1. 仮定法未来を使った文
If I were to win the lottery, I could buy a new house.
---もし宝くじに当たるようなことがあれば、新しい家を買うことができるでしょう。

1の意味とニュアンス

この文は、仮定法未来を使っています。「were to win」を使うことで、宝くじに当たる可能性が非常に低いか、現実的にはほとんどないことを仮定しています。
仮定法未来は、非現実的または実現の可能性が低い未来の出来事を前提にした表現です。
そのため、この文では「宝くじに当たることは現実的ではないが、もしそうなったら…」という意味合いを持っています。

2. 通常の未来形を使った文
If I win the lottery, I could buy a new house.
---もし宝くじに当たったら、新しい家を買うことができるでしょう。

2の意味とニュアンス

この文では、通常の未来形「win」を使っています。
この場合、話者は宝くじに当たる可能性をもう少し現実的なものとして捉えていると解釈されます。
「もし宝くじに当たったら…」という仮定はしているものの、未来形を使っているため、宝くじに当たることが現実的に起こり得ることだという感覚が含まれています。

両者の違い

If I were to win the lottery は、宝くじに当たる可能性が非常に低い、またはほとんどありえない未来を仮定しています。仮定法未来を使用することで、話者がその状況を非現実的に感じていることを強調します。

If I win the lottery は、宝くじに当たる可能性が現実的にあり得ると考えられている場合の表現です。未来形を使っているため、その出来事が発生する可能性が比較的高い、あるいは少なくとも話者が現実的な可能性として想定していることを示します。

まとめ

両者は似ていますが、仮定法未来を使った場合は「実現がほとんどない未来のシナリオ」を示し、通常の未来形を使った場合は「現実的に可能性がある未来のシナリオ」を表します。
どちらも「もし宝くじに当たったら新しい家を買うことができる」という意味ではありますが、その仮定の現実味に違いがあるのです。

仮定法未来の特徴

仮定法未来の特徴は、不確実な未来の出来事を表現する点です。主に「should」や「were to」を使って、現実的ではない未来のシナリオを描く際に使用されます。
また、結果節では通常「would」「could」「might」などの助動詞が使われます。

仮定法未来のポイント

1. 仮定法未来は、実現の可能性が低い未来の出来事を仮定して話す際に使われます。
2. 条件節で「should」または「were to」を使い、未来の不確実な状況を表現します。
3. 結果節では、「would」「could」「might」などの助動詞がよく使われます。
4. 仮定法未来は、通常の未来形と異なり、現実的ではない未来を仮定する点に注意が必要です。

仮定法未来の可能性

実現の可能性 条件節 結果節
①現実に反する(可能性ゼロ) if + 主語 + were to would/could/might
②可能性が低い if + 主語 + should will/could/might
③現実的な可能性がある if + 主語 + 動詞の原形 will

①If he were to come here, I would meet him.
---万が一彼が来たら、彼に会うわ。

②If he should come here, I would meet him.
---もし彼が来たら、彼に会うわ。

③If he comes here, I will meet him.
---彼が来たら、彼に会うわ。

仮定法未来の構造で「will」だけなぜ原型なの?

仮定法未来の構造において、なぜ「would」を使わずに「will/could/might」が使われているのかについて詳しく説明します。
仮定法未来における「will」「could」「might」と「would」の使い分け

仮定法未来の構造は、未来の不確実な状況を仮定し、その結果を述べるためのものです。
仮定法未来では、条件節(if節)に「should」や「were to」が使われることが多く、その後の結果節には「will」「could」「might」などが使われます。以下はそれぞれのニュアンスの違いを説明します。

1. 「will」「could」「might」の使用理由

仮定法未来の構造では、「will」「could」「might」などの助動詞が結果節に使われますが、これらの助動詞は未来の可能性や状況の不確実性を示します。

「will」 は、未来の状況が実現する可能性が比較的高い場合に使われます。仮定された未来の条件が満たされれば、その結果が発生すると話者が考えているときに使われます。
「could」 は、可能性を示す助動詞で、仮定された未来の結果が発生する「可能性」を意味します。「will」ほど確実ではありませんが、起こりうることを示します。
「might」 は、「could」よりもさらに可能性が低いことを示します。仮定された未来の結果が起こるかもしれないが、かなり不確実であることを表します。

例文

If he should come, I will welcome him. (もし彼が来るなら、私は彼を歓迎します。)
If he should come, I could welcome him. (もし彼が来るなら、私は彼を歓迎できるでしょう。)
If he should come, I might welcome him. (もし彼が来るなら、私は彼を歓迎するかもしれません。)

これらの助動詞は、未来の結果がどうなるかという不確実性を表現するために使われます。

2. 「would」を使わない理由

一方、仮定法過去や仮定法過去完了では結果節に「would」がよく使われます。
「would」は、過去の仮定や現在の非現実的な仮定を表す際に使用され、現実とは異なる状況を前提とします。

しかし、仮定法未来では「未来の不確実な状況」を仮定するため、「would」はあまり使われません。
「would」は通常、現在または過去の仮定に使われ、未来の可能性を示す「will」「could」「might」などとは異なり、未来の出来事に対する不確実性を表現する助動詞としては適切でないことが多いです。

仮定法未来は、未来の不確実な出来事や条件を仮定する際に使用され、その未来が実現するかもしれないことを示唆するため、「will」「could」「might」が使われます。
「would」は非現実的な仮定(現在や過去に焦点を当てる)に使われるため、仮定法未来の状況には通常適していないのです。

まとめ

仮定法未来では、「will」「could」「might」などが結果節に使われる理由は、これらが未来の不確実な状況や可能性を示すためです。
「would」は非現実的な現在や過去の仮定を示す助動詞であり、未来の可能性を示す助動詞とは役割が異なります。
そのため、仮定法未来では「would」よりも「will」「could」「might」が使われます。

この違いが、仮定法未来で「would」が使われない理由となります。

では下記の文章で「would」を使用した文章は間違いかと言いますと、間違いではありません。

If it should be fine tomorrow, I will see the soccer game.
If it should be fine tomorrow, I would see the soccer game.

If it should be fine tomorrow, I will see the soccer game.
--- もし明日天気が良くなれば、私はサッカーの試合を観に行くでしょう。
この文で「will」を使うと、話者は天気が良くなった場合にサッカーの試合を観に行くことが 現実的な予定 だと考えていることを示しています。
仮定した条件(天気が良くなる)が満たされた場合、その結果(試合を観に行くこと)が 確実に 起こるという意識が強いです。
つまり、話者は「天気が良くなれば、私はほぼ間違いなく試合を観に行く」という確信を持ってこの文を述べています。
ここでの「will」は、話者が結果について確信していることを強調し、 現実的な未来の予定 を示します。

If it should be fine tomorrow, I would see the soccer game.
--- もし明日天気が良いようなことがあれば、私はサッカーの試合を観に行くでしょう。
この文で「would」を使うと、話者は天気が良くなる可能性が低いか、もしくは 不確実な状況 を仮定しています。
「should be fine tomorrow」という条件節は、天気が良くなることが あまり起こりそうにない という前提です。
そのため、結果節の「would see the soccer game」は、条件が満たされたとしても、その結果が発生することはあくまで 仮定的で不確実 なものとして扱われています。
「would」を使うことで、「天気が良くなったとしても、その時は試合を観に行くかもしれないが、それが必然的に起こるわけではない」というニュアンスになります。
つまり、話者は結果に対して 不確実さを感じており、未来の出来事が起こるかどうかに 少し慎重 であることを表しています。

実際の英会話では

「will」 は、話者が結果について 確信 を持っている場合に使われます。条件が満たされたとき、結果が 確実に 起こると信じている状況を示します。
「would」 は、話者が結果について 不確実 である場合に使われます。条件が満たされた場合でも、その結果が 仮定的で不確実 なものとして示されます。

「will」は現実的な予定や確実な未来を表し、「would」は不確実な未来の仮定を示すため、話者の結果に対する確信の度合いに違いがあります。

ネイティブスピーカーの日常会話では、「will」がより一般的に使われる傾向があります。
シンプルで確実性があり、未来の予定や意思を表現するのに適しているからです。「would」は、より慎重で仮定的な状況を示したい場合や、少しフォーマルな場面で使われることが多いです。
実際には、会話のトーンや内容によってどちらを使うかが決まりますが、普段の会話では「will」を聞くことの方が多いでしょう。

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