take / give / make / have / be / go / come / put / run / do / get / see / find / feel / know / say / think / keep
基本的なイメージと使い方
「make」の持つ基本的なイメージは、「何かを作り出す」「生成する」という感覚です。
このイメージから、物理的なものを作る場面や、抽象的な概念を生み出す場面まで、広範な使い方が派生します。
また「make」は、その単語に強い力を感じる事が出来ます。
そのコアになる感覚は「何かに強く作用して変化させる。」です。
makeは無いところがら何かを作り上げたり、誰かに何かをさせたり、誰かに何かされたりなど常に力強い動きを感じさせます。
例文:
She makes delicious cakes.
---彼女は美味しいケーキを作ります。
♠ 物理的にケーキを作り出すイメージ。
使い方の種類とイメージとの関係
「make」の基本イメージは、さまざまな状況に応用されます。
それぞれの場面での使い方を見てみましょう。
(a) 物理的に作る
物理的なものを作り出す場合に使われます。
例文:
He made a table from scratch.
---彼は一からテーブルを作りました。
♠ 材料を使って物理的な物を作り出すイメージ。
(b) 決断や計画を作り出す
抽象的な決断や計画を作り出す場合にも使います。
例文:
They made a decision to move to another city.
---彼らは別の街に引っ越す決断をしました。
♠ 意思決定を作り出すイメージ。
(c) 感情や影響を生み出す
人々の感情や状況に影響を与える場合にも使います。
例文:
The joke made everyone laugh.
---そのジョークは皆を笑わせた。
♠ 笑いという感情を作り出すイメージ。
句動詞やイディオムでの使用
「make」を使った句動詞やイディオムには、「作り出す」という基本イメージが含まれています。
make up: 作り上げる、和解する
→ 物語や事実を作り上げる、または関係を再び作り直す感覚。
例文:
They made up after the argument.
---彼らは喧嘩の後、仲直りしました。
make out: 理解する、判別する
→ わかりにくいことを解釈して理解する感覚。
例文:
I can't make out what he's saying.
---彼が何を言っているのかよくわかりません。
活用形と時制
「make」は不規則動詞なので、形の変化に注意が必要です。
現在形: make
過去形: made
過去分詞形: made
例文(現在形):
I make dinner every night.
---私は毎晩夕食を作ります。
♠ 日常的に行う行動。
例文(過去形):
She made a cake for her friend's birthday.
---彼女は友人の誕生日のためにケーキを作りました。
♠ 過去の特定の行動。
例文(過去分詞形):
The decision was made after a long discussion.
---長い話し合いの後、決定が下されました。
♠ 過去の行動の結果としての表現。
関連するコロケーション(連語)
「make」は多くのコロケーションで使われます。
make a difference: 違いを生む、影響を与える
→ 行動によって何かが変わる感覚。
例文:
Your help makes a difference.
---あなたの助けが本当に違いを生みます。
make an effort: 努力する
→ 目標に向かって努力を作り出す。
例文:
She made an effort to learn Japanese.
---彼女は日本語を学ぶために努力しました。
ニュアンスの違いと同義語との比較
「make」と「create」の違いを比較しましょう。
例文(make):
He made a sandwich for lunch.
---彼は昼食にサンドイッチを作りました。
♠ 自分の手で物理的に作り出す行為。
例文(create):
She created a beautiful painting.
---彼女は美しい絵を描き上げました。
♠ 創造力を使って何か新しいものを生み出す行為。
フォーマル・インフォーマルな場面での使い方
フォーマルな場面とインフォーマルな場面での使い方を比較しましょう。
インフォーマル:
Can you make me a sandwich?
---サンドイッチを作ってくれる?
フォーマル:
Could you please make a reservation for us?
---私たちのために予約をしていただけますか?
否定形や疑問文での使い方
否定形や疑問文で「make」を使う場合のニュアンスを説明します。
否定形:
I didn't make any mistakes.
---私は何もミスをしませんでした。
♠ 間違いを生み出さなかったことを表現。
疑問文:
Did you make this cake by yourself?
---このケーキを自分で作ったの?
♠ 作業の実行を確認する疑問。
文化的背景や慣用表現
「make」を使った慣用表現を紹介します。
make yourself at home: くつろぐ
例文:
Please make yourself at home.
---どうぞおうちのようにくつろいでください。
make ends meet: 経済的にやりくりする
例文:
It's hard to make ends meet on such a small salary.
---そんな少ない給料ではやりくりするのが難しい。
動詞の品詞転換や派生語の紹介
「make」から派生した名詞や形容詞を紹介します。
名詞: maker(作り手)
例文:
He is a talented maker of wooden furniture.
---彼は木製家具の優れた作り手です。
実践的なフレーズや頻出パターンの紹介
実用的なフレーズやパターンを紹介します。
make a decision: 決定を下す
例文:
We need to make a decision soon.
---私たちは早く決定を下す必要があります。
発音やアクセントの注意点
「make」の発音は、[meɪk] と発音されます。
発音のポイントとして、最初の「m」の音をしっかり出し、次の「a」は「エイ」と長めに発音します。
また、最後の「k」の音は軽く息を止めるように短く発音します。
アクセントは全体を通してしっかりと均等に置かれるので、スムーズに発音することが重要です。
例文:
She made a beautiful dress.
---彼女は美しいドレスを作りました。
♠ 発音では、[meɪd] と「エイ」の音を強調して、流れるように発音します。
makeの用法にちょっと事
実際に作用を加えて物を作るという観点から
He made wine from grapes.
He made grapes into wine.
---彼はぶどうからワインを作った。
She made me a delicious pie.
---彼女は私においしいパイを作ってくれた。
どちらも
ぶどうに作用してワインを造る。
彼女が努力してパイを作る。
など「何かに強く作用して変化させる。」をしているわけです。
この物を作る場合に覚えておかなければいけない事が、受身になった場合にあります。
This coin is made of gold.
Wine is made from grapes.
その材料が見て分かるものは、ofで見て分からないものは、fromを使います。
この事はよく聞くのですが、実際に使うときになると忘れてしまいます。
fromはofより字数が多いので手間が掛かって材料が分からなくなっていると覚えましょう。
次に作用を加えて状態をかえる観点から
Don't make me cry.
---悲しくさせないで。
He made her happy.
---彼は彼女を幸せにした。
I made her my wife.
---彼女を妻にした。
どの言い回しも誰かが何かに強く作用してその状態を変化させているのがよく分かります。
makeを使った使役表現も実は、この使い方そのままなのです。
Boss made him go.
---ボスはかれを行かせた。
They made me repeat what they said so many times.
---彼らは私に彼らの言ったことを何度も復唱させた。
よく出てくるmakeの使い方。
make-a 名詞
があります。
Make a speech.
Make a decision.
Make a noise.
make a reservation
make a mistake.
どの場合もその名詞の意味を、実際に努力して行う感覚が付加されます。
Makeと相性の良い組み合わせ。
コロケーション(collocation)と言って、会話の中で慣用的に使われています。
effort, 努力
change, 変化
progress, 仮定
mistake, 間違い
arrangement, 準備
improvement, 改良