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must・should・have toの違い

類似表現must・should・have to

類似表現 must・should・have to

「~をしなければいけない」と言う英語表現で、「must・should・have to」の3つの言い方を習います。
私が中学生の頃は、「must=have to」と教わって英語の書き換え問題になっていたのを思い出します。

おそらく今はそんな出鱈目な英語を教えてはいないと思いますが、そんな時代がありました。
この3つの使い方を間違えますと、ネイティブを怒らせてしまいかねませんので、しっかりと覚えておきましょう。

You must go there.
You have to go there.
You should go there.

どれも「それをしなければいけない」と言う意味になりますが、かなり意味が違ってきます。
ではゆっくり説明していすね!

Must

「Mustのイメージ」

「Must」は非常に強い義務や必要性を表すときに使われます。
話し手が何かを非常に重要だと感じ、避けられない義務や必要性を示す場面で使われます。

「Must」はとにかく厳しい言い方です。(助動詞ですので後に動詞の原形が来ます。)

You must go.
---早く行け!
You must finish this work by 7 pm.
---7時までのこの仕事を終らせろよ。

「must=しなければいけい。」という訳し方は間違っていて、もっと強い意味があり「どうしても(絶対に)しなければならない。」や「何が何でも」など義務に近い表現になります。
You must go there.
---絶対にそこにいけよ。

もうそこに行かなかったら許さないって感じです。

You must not go there.
---絶対にそこに行くなよ。
You must not come.
---絶対に来ないで。
本当に来てほしくない時に、女性にこれを言われた男性は悲しくなります。
娘が父親に言う事もある台詞ですね。言われた父親は暗くなるしかありません。

ここまで見ると、mustは普段の会話で使用してはいけない単語だと思ってしまいますが、日常会話でも頻繁に使います。
その場合は、mustを名詞として使う時「これが絶対にいい」。

「Mustの使用例」

If you're going to see the movie tomorrow. Rocketman is a must.
---明日映画観に行くんだったら、ロケットマンが絶対いいよ。

Do I need to bring my driver's license? It's a must.
---免許証もっていった方がいい?絶対必要だよ。

You must be Tom.
---トムですよね、(かなり確信がある。)

Ten must-buy in Japan are these.
---日本の絶対買った方がいいベスト10はこれだよ。
♠ must-item(マストアイテム)という日本語がありますが、これは完全にカタカナ英語です。

mustは助動詞ですので、動詞の原研が必要です。
The item you must bring, buy, wear, etc.
---あなたがもって、買って、着て行くべきアイテム
♠ ネイティブが聞くと、どれが「must」なのか迷ってしまいます。

You must wear a helmet when riding a bike.
--- 自転車に乗るときはヘルメットを着用しなければなりません。
♠ 法的に義務づけられている強い規則を示しています。

I must finish this report by tomorrow.
--- 明日までにこの報告書を終わらせなければならない。
♠ 締め切りが差し迫っていて、避けられない義務感を感じています。

We must respect each other’s opinions.
--- お互いの意見を尊重しなければならない。
♠ 道徳的・社会的な義務を強調しています。

「Mustの慣用句」

「must-see」--- 見逃せないもの
「must-have」--- 必須のもの
「must-do」--- 必ずやるべきこと

Should

「Shouldのイメージ」

「Should」は義務や必要性は感じるものの、「Must」ほどの強制力はなく、アドバイスや推奨としてのニュアンスが強いです。
何かをすることが望ましいが、絶対的ではない場合に使われます。

「Should」は「~いた方がいいよ」と提案や助言的な表現になります。

「Shouldの使用例」

You should visit the museum when you’re in town.
--- 町にいるときはその博物館を訪れるべきです。
♠ 訪れることが良いと勧めていますが、強制ではありません。

He should apologize for his mistake.
--- 彼は自分の過ちについて謝罪すべきです。
♠ 道徳的に望ましい行動を提案しています。

We should study for the test tomorrow.
--- 明日のテストのために勉強するべきです。
♠ 推奨される行動を示唆していますが、必須ではありません。

「Shouldの慣用句」

「should know better」--- もっと分別があるはず
「should have」--- すべきだった(過去の後悔)
「should the need arise」--- 必要が生じた場合

Have to

「Have toのイメージ」

「Have to」は外的な要因や状況に基づいた義務や必要性を示します。
自分の意思というよりも、状況により避けられない必要性を表します。

「have to」は「must」より弱い意味で、「~しときなよ」ぐらいの感覚です。

You have to go there. Your parent also goes there.
---両親もくるなら、君も行った方がいいよ。

「have to」 は何か外的要因があって、その結果それをしておいた方がいい時に使います。

参考

「must」は助動詞ですので、過去型、三単現になっても変化しませんが、「have to」 は変化します。

He must go there.
He has to go there,

He must have gone there yesterday.
He had to go there yesterday.

「Have toの使用例」

I have to go to work tomorrow.
--- 明日は仕事に行かなければならない。
♠ 外的な要因(仕事のスケジュール)が義務を生じさせています。

You have to turn off your phone during the exam.
--- 試験中は携帯電話の電源を切らなければなりません。
♠ 試験という状況における規則に従っています。

They have to leave early to catch the train.
--- 電車に間に合うように早く出発しなければならない。
♠ 電車の時間に基づく外的な必要性を示しています。

You have to study English tonight. You have an English test tomorrow.
---明日英語のテストがあるんだよね?今夜英語の勉強しておいた方がいいよ。
♠ 明日の試験が迫っている感覚ですね。

「Have toの慣用句」

「have to hand it to someone」--- 認めざるを得ない
「have to do with」--- 関係がある
「have to face the music」--- 直面しなければならない

Must・Should・Have toの違い

「Must・Should・Have toの日常生活での使い方の違い」

強制力と義務感の違い

物理的義務
Must: You must wear a seatbelt while driving.
--- 車を運転する時はシートベルトを着用しなければなりません。
♠ 法的な義務を強く表現しています。

Should: You should wear sunscreen when you go outside.
--- 外に出るときは日焼け止めを塗るべきです。
♠ 望ましいが強制ではないアドバイスをしています。

Have to: I have to take the train at 7 AM.
--- 朝7時の電車に乗らなければなりません。
♠ 時刻表という外的要因に基づく義務を表しています。

人間関係での使い方

Must: You must apologize for your behavior.
--- 自分の行動について謝罪しなければなりません。
♠ 非常に強い道徳的義務を示しています。

Should: You should talk to her before it's too late.
--- 手遅れになる前に彼女と話すべきです。
♠ 強く勧めていますが、義務ではありません。

Have to: I have to pick up my sister after school.
--- 放課後、妹を迎えに行かなければなりません。
♠ 家族の責任という外的な義務を示しています。

時間の感覚での使い方

Must: I must finish this by 5 PM.
--- これを午後5時までに終わらせなければならない。
♠ 締め切りが差し迫っている強い義務を感じています。

Should: You should start working on that project soon.
--- そろそろそのプロジェクトに取り掛かるべきです。
♠ 早めに始めることが推奨されています。

Have to: We have to leave by 8 PM to catch the bus.
--- バスに間に合うように午後8時までに出発しなければなりません。
♠ バスの時刻表に基づく必要性を示しています。

You should go there. If you don't mind.
---気にしないなら、そこに行った方がいいよ。

You should respect your parents.
---親を尊敬した方がいいね。
♠ こんな言い方もできます。It would be best if you respected your parents.

You should see this movie. It’s brilliant!
---この映画みた方がいいよ。素晴らしいから。

Thanks for your help! You should go back to your room and fall asleep. You must be tired!
---手伝ってくれてありがとう!疲れてるだろうから部屋に戻って寝た方がいいよ。
♠ こんな言い方もできます。Thanks for your help! It would be best if you went to your room and slept. You must be tired!

練習問題

次の文の空欄に「must」「should」「have to」のいずれかを入れてください。

1. You ___ try the new restaurant downtown.
2. We ___ be at the airport by 7 AM.
3. He ___ apologize for what he said.
4. I ___ finish this homework tonight.
5. You ___ wear a suit to the interview.
6. They ___ study more for the exam.
7. She ___ go to the meeting because it's mandatory.
8. We ___ check the weather before leaving.

回答例と解説

1. You should try the new restaurant downtown.
♠ アドバイスや推薦をしています。

2. We have to be at the airport by 7 AM.
♠ 外的な要因(フライト時間)による必要性です。

3. He must apologize for what he said.
♠ 強い義務を感じていることを示しています。

4. I must finish this homework tonight.
♠ 締め切りが迫っているため、避けられない義務を示しています。

5. You should wear a suit to the interview.
♠ 推奨されていますが、強制ではありません。

6. They should study more for the exam.
♠ 勉強することが望ましいと推奨されています。

7. She has to go to the meeting because it's mandatory.
♠ 外的な要因(必須の会議)が義務を生じさせています。

8. We should check the weather before leaving.
♠ 出発前に天気を確認することが望ましいです。

Must・Should・Have toの使い分け

「Must」は非常に強い義務感を表し、自分や他者に避けられない行動を求める場合に使用されます。
「Should」は推奨やアドバイスとして、行動を提案する場面で使用されます。
「Have to」は外的な要因や状況による義務感を表します。状況に応じてこれらの表現を使い分けることが重要です。

must・should・have toのまとめ

強さでは、must>have to>should な感覚になります。
普段の会話では、絶対にという日本語が付く以外は「must」は使わない方がいいですね。

強弱はありますが、どれも相手に何かをさせる雰囲気のある単語ですので、注意して使いましょう。

上記の単語の代わりに下記のような言い回しを覚えると、相手に伝わる印象が柔らかくなっていいです。
ですが、しっかりとネイティブには、「must、have to、should」を言いたいんだとわかってくれます。

It would be good to~
It might be a good idea to~
I think you need to~
I’d like you to~

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