プロモションを含みます 基本動詞の使い方

基本動詞/have

have

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takegive / make / have / be / go / come / put / run / do / get / see / find / feel / know / say / think / keep

基本的なイメージと使い方

「have」の基本的なイメージは「何かを所有している」「自分の手に入れている」という感覚です。
これには物理的な所有だけでなく、感情や経験、関係など、抽象的なものも含まれます。

haveと聞くと「持つ」と単純に考えてしまいますが、実際には「have a nece day」などと言った場合に持つでは訳せなくなります。
ではhaveの持っている感覚の基本は何でしょう。
基本概念は「何かを誰かの保有領域に保つ」です。

例文:
I have a car.
---私は車を持っています。
♠物理的に何かを所有しているイメージ。

例文:
I have a cold.
---私は風邪をひいています。
♠病気などの状態を「持っている」イメージ。

使い方の種類とイメージとの関係

「have」は、物理的な所有から抽象的な経験まで、多様な使い方があり、その基本イメージは「所有」です。

(a) 物を持つ
例文:
He has two cats.
---彼は2匹の猫を飼っています。
♠物理的に猫を所有している感覚。

(b) 経験を持つ
例文:
We had a great time at the beach.
---ビーチで楽しい時間を過ごしました。
♠「楽しい時間」を自分のものとして持つイメージ。

(c) 状態を表す
例文:
She has a headache.
---彼女は頭痛がします。
♠痛みという状態を「所有」している感覚。

(d) 人間関係を持つ
例文:
I have a lot of friends.
---私はたくさんの友達がいます。
♠友情や関係を「所有している」イメージ。

(e) 約束や予定を持つ
例文:
I have a meeting at 3 PM.
---午後3時に会議があります。
♠「会議」という予定を自分のものとして持つ感覚。

句動詞やイディオムでの使用

「have」を使った句動詞やイディオムも、基本イメージの「所有する」という感覚が派生しています。

have a look: 見る
例文:
Can you have a look at this?
---これをちょっと見てくれますか?
♠「見る」という行為を一時的に持つ感覚。

have a good time: 楽しい時間を過ごす
例文:
We had a good time at the party.
---パーティで楽しい時間を過ごしました。
♠「楽しい時間」を所有している感覚。

have a blast: とても楽しい時間を過ごす
例文:
I had a blast at the concert.
---コンサートで最高に楽しい時間を過ごしました。
♠「爆発する」ほど楽しい時間を持つ感覚。

have a word: 話す
例文:
Can I have a word with you?
---ちょっと話せますか?
♠「言葉」を持つ=短い会話を持つイメージ。

have a break: 休憩する
例文:
Let's have a break.
---休憩をしましょう。
♠「休憩の時間」を自分のために持つ感覚。

活用形と時制

「have」は不規則動詞です。現在形、過去形、過去分詞形と時制に応じて形が変わります。

現在形: have / has(3人称単数)
例文:
I have lunch at 12.
---私は12時に昼食を取ります。
♠「昼食」を所有しているイメージ。

過去形: had
例文:
She had a car last year.
---彼女は去年、車を持っていました。
♠過去に「車を所有していた」イメージ。

現在完了形: have had
例文:
I have had enough food.
---私はもう十分な食事をとりました。
♠過去の所有の経験が今にも影響を与えている感覚。

未来形: will have
例文:
I will have a meeting tomorrow.
---私は明日、会議があります。
♠未来に「会議」を所有する予定である感覚。

関連するコロケーション(連語)

「have」はさまざまなコロケーションと共に使われますが、いずれも「所有」の基本イメージが含まれます。

have a dream: 夢を見る
例文:
I had a strange dream last night.
---昨晩、変な夢を見ました。
♠「夢」を一時的に所有するイメージ。

have a chance: 機会を持つ
例文:
You have a chance to win.
---あなたには勝つチャンスがあります。
♠「機会」を所有する感覚。

have a conversation: 会話をする
例文:
We had a long conversation about the project.
---私たちはプロジェクトについて長い会話をしました。
♠「会話」という時間を共有するイメージ。

ニュアンスの違いと同義語との比較

「have」と似た意味を持つ「own」や「possess」との違いを見てみましょう。

own: 法的に所有する感覚
例文:
He owns a house.
---彼は家を所有しています。
♠「家」を法的に所有している強い感覚。

possess: 強く支配的に所有する感覚
例文:
She possesses great skills.
---彼女は優れた技術を持っています。
♠「技術」を完全に支配し所有している感覚。

have: より一般的で、日常的に「持つ」ことを示す
例文:
I have a pen.
---私はペンを持っています。
♠日常的な所有感。

フォーマル・インフォーマルな場面での使い方

「have」はフォーマルとインフォーマルな場面での使い分けがあります。

インフォーマルな場面
例文:
Do you have any plans for the weekend?
---週末の予定はある?
♠シンプルでカジュアルな表現。

フォーマルな場面
例文:
Do you happen to have the time?
---お時間をご存知でしょうか?
♠丁寧でやわらかい表現。

否定形や疑問文での使い方

否定形や疑問文で「have」を使うときも、基本イメージの「所有」の感覚が変わります。

否定形
例文:
I don't have any money.
---お金がありません。
♠「お金を所有していない」という感覚。

疑問文
例文:
Do you have any questions?
---質問はありますか?
♠「質問を持っているか」を確認するイメージ。

文化的背景や慣用表現

「have」を使った慣用表現には文化的背景が関わります。

have a ball: 楽しい時間を過ごす
例文:
We had a ball at the party.
---パーティでとても楽しい時間を過ごしました。
♠「ボールを持って遊ぶ」から転じて、楽しい時間を持つ感覚。

have butterflies in one's stomach: 緊張する
例文:
I had butterflies before my speech.
---スピーチの前に緊張しました。
♠「お腹の中に蝶がいる」ような緊張感。

have one's hands full: 手がいっぱいである
例文:
I have my hands full with work.
---仕事で手がいっぱいです。
♠手にいっぱいのものを持っているイメージ。

動詞の品詞転換や派生語の紹介

「have」は他の品詞にも転換されます。

名詞: habit(習慣)
例文:
He has a habit of waking up early.
---彼は早起きする習慣があります。
♠日常的に繰り返される「所有」の感覚。

形容詞: having(持っている)
例文:
She is having a good time.
---彼女は楽しい時間を過ごしています。
♠現在「持っている」状態。

実践的なフレーズや頻出パターンの紹介

「have」を使った実践的なフレーズを紹介します。

have a seat: 座る
例文:
Please have a seat.
---どうぞお座りください。
♠座るという行為を「所有する」感覚。

have a good day: 良い一日を
例文:
Have a good day!
---良い一日を!
♠良い一日を「持つ」ように願う表現。

have a point: 一理ある
例文:
You have a point there.
---それには一理あります。
♠「論点」を所有しているという感覚。

発音やアクセントの注意点

「have」の発音は短く明瞭に発音することが大切です。
「h」の音を強調し、[hæv]と発音します。

haveの用法にちょっと一言

「have」には、何かを自分の手の届くところに置いておく感覚で、必ずしも直接身につけている必要はありません。

Have a nice day.
---じゃーねー
では、相手に向かってあなたの近くに良い日がずっとありますように、といった感覚で表されています。

「have」にはご存知のように
○所有
I have a dog.
---犬を飼っている。
I have a dream.
---夢がある。
○使役
I had my hair cut yesterday.
---昨日髪を切った。
She had her car repaired.
---彼女は車を修理した。
○助動詞
I have been to Kyoto before.
---京都に以前行った事があります。
I have just finished my work.
---ちょうど仕事が終わったところです。
の機能があります。

どの用法も一通り英語の時間に習うのですが、共通性がありませんのでイマイチ理解できずに英語が嫌いになります。
ですがどの用法も実は、「何かを誰かの保有領域に保つ」感覚で理解できるのです。

所有は、説明の必要もありません。

使役は、my hair cut(髪を切った)した状態を今持っている。her car repaired(彼女の車を修理)した状況を持っていた。
とその状況がそのhaveの対象者の近くに存在しているわけです。

完了型などの助動詞としての用法でも考え方は全く同じです。
been Kyoto before(京都に以前行った)経験を持っている。just finished my work(ちょうど仕事が終わった)完了した状況をもっているに過ぎません。

完了型を「完了」「経験」「継続」などと難しく分けて教わりますが、こんなものは便宜上付けた呼び方であって何ら英会話を話すときには意識する必要はありません。
訳したらたまたまそのような分類になったというわけです。

「have」の「何かを誰かの保有領域に保つ」この感覚を身に着けていれば、上記のような区分けなど関係なく「have」を自由に操る事が出来るようになります。

「have to」と「must」は同じだと教わっていますか?

書き換え問題などで「have to=must」と答えさせられますが、コレは間違えです。

「must」は「have to」よりも強い意味を含んでいます。
You must go~
♠ mustは何が何でも絶対行かなければまずい事になる。
You have to go~
♠ have to では行くべきだよ。ぐらいのニュアンスになります。

では、ちなみに、「行った方がいいよ。」は
You should better to go~

「have」は口語では、have gotという形で使われる事が多く更に慣れた友達同士では、「You've got」となります。
意味は変わりません。

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