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基本前置詞・副詞の感覚/up&down

up&down

各前置詞・副詞へのショートカット
onto / for / at / up&down / with

前置詞/副詞「up & down」のイメージ

up」と「down」は共に前置詞および副詞として使われ、それぞれの基本的な意味は上昇下降に関係しています。

「up」は物が上方へ動く、あるいは物事が高まることを表し、「down」は物が下方へ動く、または低くなることを表します。

両者は対比的に使われ、物理的な動きや抽象的な変化を表現します。

前置詞「up」の基本イメージ

前置詞「up」は、物が上方へ向かう動きや、何かが上へと移動する状態を表します。
場所や物理的な高さの変化を強調する際に使用されます。

She walked up the stairs.
---彼女は階段を上がりました。
♠「up」は階段を上方へ移動していることを示しています。

The balloon floated up into the sky.
---風船は空に向かって上昇しました。
♠「up」は風船が空高く浮かび上がる動きを表しています。

He climbed up the mountain.
---彼は山を登りました。
♠「up」は山という高い場所に向かって登る動作を強調しています。

前置詞「down」の基本イメージ

前置詞「down」は、物が下方へ向かう動きを表します。
高いところから低いところへの移動や、物理的に下へ進む動作を表現します。

She walked down the stairs.
---彼女は階段を降りました。
♠「down」は階段を下に向かって移動することを表しています。

The rain came down heavily.
---雨が激しく降ってきました。
♠「down」は雨が空から地面に向かって降りてくる様子を強調しています。

He slid down the hill.
---彼は丘を滑り降りました。
♠「down」は丘の高いところから低いところへ移動する動きを表します。

副詞「up」の基本イメージ

副詞「up」は、動詞を修飾し、上昇や物事が高まる動作を示します。
抽象的な進展や物理的な向上を表す場合に使われます。

The sun came up.
---太陽が昇りました。
♠「up」は太陽が空へ昇ってくる動きを示します。

Prices are going up.
---物価が上がっています。
♠「up」は物価が高くなることを表し、抽象的な「上昇」を意味します。

She stood up quickly.
---彼女は素早く立ち上がりました。
♠「up」は座った状態から立ち上がる動作を強調しています。

副詞「down」の基本イメージ

副詞「down」は、動詞を修飾し、下降や物事が低くなる動作を表します。
こちらも抽象的な減少や物理的な低下を表現します。

The sun went down.
---太陽が沈みました。
♠「down」は太陽が地平線の下に沈む動きを表しています。

The prices are going down.
---物価が下がっています。
♠「down」は物価が低くなることを表し、抽象的な「下降」を意味します。

She sat down after the long walk.
---長い散歩の後に彼女は座りました。
♠「down」は立っている状態から座る動作を表しています。

前置詞「up & down」:位置や場所の表現

「up」と「down」は、物理的な位置や場所を表す際に、上下方向の動きを表現するために使われます。

The cat ran up the tree.
---猫が木に駆け上がりました。
♠「up」は木を登る、つまり上方への移動を表しています。

The bird flew down to the ground.
---鳥が地面に飛び降りました。
♠「down」は空から地面への移動を表現しています。

They walked up the hill and down the other side.
---彼らは丘を登って、反対側を降りていきました。
♠「up」は上昇を、「down」は下降をそれぞれ表しています。

「up & down」の用法にちょっと一言

「up」と「down」は比喩的な表現や慣用表現としても多用され、抽象的な意味での上昇や下降、感情や状況の変化を表す際にも使われます。

これにより、会話に幅を持たせ、感覚的なニュアンスを伝えることができます。

比喩的な「up & down」

His career is going up.
---彼のキャリアは上昇しています。
♠「up」はキャリアの成功や成長を比喩的に表しています。成長や進展に対するポジティブな感情を示すのに便利です。

She’s feeling a bit down today.
---彼女は今日は少し気分が沈んでいます。
♠「down」は感情的な落ち込みを比喩的に表しています。感情や精神状態の低下を柔らかく表現できます。

「up」&「down」の慣用句

on the up and up
この表現は、誰かが信頼できる人物や、物事が正しい方向に進んでいることを示します。
例えば、ビジネスや信頼関係において使われます。

Everything is on the up and up with this deal.
---この取引はすべて順調で信頼できます。
♠「up and up」は、物事が公平で順調に進んでいることを強調します。

ups and downs
このフレーズは、人生やプロセスにおける良い時と悪い時の両方を表します。
波乱万丈の人生やプロジェクトを語るときに便利です。

Life has its ups and downs.
---人生には浮き沈みがあります。
♠「ups and downs」は、ポジティブとネガティブな出来事の両方を含むライフサイクルやプロセスを表現しています。

これらの表現は、英語の会話や文章において感情の高低や状況の変化を表す便利なツールで、日常的にも非常に頻繁に使われます。

前置詞/副詞「up&down」を更に深堀

「up&down」は単に「上に/下に」だけの訳では、理解できません。

物質を物理的に上下するだけでなく気分や状態など目に見えないいろいろな単語と結びついて多彩な意味を形成しています。

「upとdown」の基本感覚は、「行動・状態を上昇/下降させる。」

前置詞/副詞up&down

Clime up a mountain.
Clime down a mountain
---山を登る/下りる。
♠「up」と「down」の分かりやい物理的な動きのある基本的な使い方です。

次の例文では、実際には見えないものを「up&down」しています。
Don't let me down.
---がっかりさせないで。
Cheer her up.
---彼女を応援しよう。
♠ 「Don't let me down.」では、私の気分を「下降させる」のは止めて。
「Cheer her up.」では、彼女を応援して気分を「上昇させる」になります。

「let」の使い方は使役のletを参考

You should slow down a little, or you'll make yourself sick.
---少しゆっくり仕事しないと、病気になっちゃうよ。
slow(行動をゆっくり)down(下降)しないと。

Can you speed things up abit?
---もう少し早くしてもらえませんか?
♠ speed(速度)をup(上昇)してほしい。

The train slowed down (up) its speed.
---列車はスピードを落とした。
♠ この場合にはdownでもupで使用可能です。

これはものの見方の違いで理解できます。
slow(ゆっくりする)を速度で考えると、down(下降)がしっくり来ますし、
その状態で考えるとup(上昇)ゆっくりさせる状態を頑張って続けるになります。

Don't look down on her.
---彼女を見下すなよ。
They looked up to him as a great politician.
---彼らは彼をすばらしい政治家として尊敬した。
♠ 分かりやすい「look」を使った「upとdown」の例です。
日本語と同じで見下す見上げるになります。
尊敬の場合は「to」と見下す場合は「on(at)」ですので、押さえておきましょう。

よく使われるupとdownの言い回しを少し。
It's up to you.
---君次第だよ。
♠ 何もかもあなたの考え次第で決まるところまで上昇してきているわけです。

Calm down.
---落ち着きなよ。
♠ calm「穏やかな」状態まで、高揚した気分を下降させなさい。

I gave up smoking.
---タバコをやめたよ。
♠ smokingを上に放り投げてもういらないって感じです。
日本語でも嫌になると放り出すっていいますよね。

You have to make up for this loss.
---おまえはこの赤字の埋め合わせをしなければならない。
♠ 赤字でマイナスに凹んでしまった場所を±0の地点まで引き上げなければならないわけです。

参考

calmで思い出したのですが、
come(カム) calm(カーム) comb(コウム)の発音はトリッキーですのでついでに覚えておきましょう。
軽い「あ」と大きく口を開ける(あ~)と「おう」になります。詳しくは、フォニックスで。

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