プロモションを含みます

関係代名詞

関係代名詞

関係代名詞の役割

関係代名詞の使い方

関係代名詞とは、名詞や代名詞を修飾する(更に詳しく説明する)ためのつなぎ言葉です。

The girl who(that) I know is ○○、、、、.
----私が知っている女性は 〇〇、、、、.

この場合には「The girl」に対して「I know」と「私の知っている少女」と追加情報をいれています。

The girl who(that) I know is smart.
---私の知っている彼女は頭がいいです。

このように文と文をつなげて、先行詞(名詞や代名詞)について追加情報を入れるためのつなぎ役が「関係代名詞」です。

「that」「who」「which」「whom」「whose」などの関係代名詞は、先行詞の種類や文の構造によって使い分けられます。

これらの関係代名詞には、主格、目的格、所有格があります。それぞれの使い方を詳しく見ていきましょう。

主格の関係代名詞

主格の関係代名詞は、先行詞が関係節の中で主語の役割を果たしている場合に使われます。

The boy who(that) lives in Canada is him.
---カナダに住んでいる少年は彼です。
The girl who(that) bought this dress is her.
---このドレスを買った女性は彼女です。

①②ともにwho(that)の後に動詞が続いています。
文を分解しますと、
The boy lives in Canada. The boy is him.
The girl bought this dress. The girl is her.

このように、文を分解しますとwho(that)と取り除くだけで文になるものを「主格」と言います。
目印は、関係代名詞の後に「動詞」がくることです。

主格の関係代名詞は英会話では、ほとんど省略されます。
①The boy lives in Canada is him.
②The girl bought this dress is her.

Who:
人を先行詞とする場合に使います。

The boy who plays soccer is my brother.
---サッカーをしている男の子は私の弟です。
「who」は「the boy」を説明しており、関係節 "plays soccer" の主語です。

The teacher who teaches math is very kind.
---数学を教えている先生はとても優しいです。
「who」は「the teacher」を説明し、関係節 "teaches math" の主語です。

The woman who helped me yesterday is my neighbor.
---昨日助けてくれた女性は私の隣人です。
「who」は「the woman」を説明し、関係節 "helped me yesterday" の主語です。

Which:
物や動物を先行詞とする場合に使います。

The book which is on the table is mine.
---テーブルの上にある本は私のものです。
「which」は「the book」を説明し、関係節 "is on the table" の主語です。

The cat which sleeps on the sofa is adorable.
---ソファで寝ている猫はとてもかわいいです。
「which」は「the cat」を説明し、関係節 "sleeps on the sofa" の主語です。

The car which was parked outside is now gone.
---外に駐車されていた車が今はなくなっています。
「which」は「the car」を説明し、関係節 "was parked outside" の主語です。

That:
人や物の両方に使うことができます。
特に制限用法で使われることが多く、最上級や「all」「everything」「anything」などと一緒に使います。

She is the best singer that I know.
---彼女は私が知っている中で一番の歌手です。

I need something that can help me fix this problem.
---この問題を解決するのに役立つものが必要です。

The students that were chosen for the competition are very talented.
---大会に選ばれた学生たちはとても才能があります。

目的格の関係代名詞

目的格の関係代名詞は、関係節の中で動詞の目的語として使われます。

①The dress which(that) She bought yesterday is this.
---昨日彼女が買ったドレスはこれです。
②The boy who(that) I met yesterday is him.
---昨日私が会った少年は彼です。

①②ともにwho(that)の後に「I He You She etc.」などの主語が続いています。
文を分解しますと、
She bought the dress yesterday. It's this.
I met the boy yesterday. He is him.

このように、文を分解しますと先行詞が目的語の位置に来るものを「目的格」と言います。
目印は、関係代名詞の後に名詞がくる事です。

目的格の関係代名詞は省略できません。

Whom:
人を先行詞とする場合に使われますが、特にフォーマルな場面でよく使われます。
カジュアルな会話では「who」を使うことが一般的です。

The person whom I met yesterday was very kind.
---昨日会った人はとても親切でした。
「whom」は「the person」を説明し、関係節 "I met yesterday" の目的語です。

The doctor whom she consulted was very experienced.
---彼女が相談した医者はとても経験豊富でした。
「whom」は「the doctor」を説明し、関係節 "she consulted" の目的語です。

The artist whom they admired was known worldwide.
---彼らが敬愛していたアーティストは世界的に有名でした。
「whom」は「the artist」を説明し、関係節 "they admired" の目的語です。

しかし、英会話では「whom」を使うことは非常に少なく、ほとんどの場合「who」で代用されます。

また、「whom」を使う文はテストではよく出題されますが、実際の日常会話ではほとんど使われないため、試験のためだけに覚えるべき知識だと言えます。

Which:
物や動物を先行詞とする場合に使います。

The movie which we watched last night was amazing.
---昨夜見た映画は素晴らしかったです。
「which」は「the movie」を説明し、関係節 "we watched last night" の目的語です。

The cake which my mom baked was delicious.
---母が焼いたケーキは美味しかったです。
「which」は「the cake」を説明し、関係節 "my mom baked" の目的語です。

The painting which he bought was costly.
---彼が買った絵はとても高価でした。
「which」は「the painting」を説明し、関係節 "he bought" の目的語です。

That:
人や物のどちらにも使えます。主に制限用法で使われ、カジュアルな場面でよく使用されます。

The cake that she made was delicious.
---彼女が作ったケーキは美味しかったです。

The book that I borrowed from the library was fascinating.
---図書館から借りた本はとても面白かったです。

The house that we visited last summer was beautiful.
---昨年夏に訪れた家は美しかったです。

日常会話では、「that」を使うことでほとんどの関係代名詞をカバーできます。
例えば、「who」「which」「whom」などを全て「that」に置き換えることで、カジュアルな会話でも十分通じます。
このように、英会話ではより簡潔に話すことが好まれるため、「that」を多用することが一般的です。

所有格の関係代名詞

所有格の関係代名詞は、先行詞が関係節内の名詞の所有者であることを示します。

Whose:
人や物のどちらに対しても使える所有格の関係代名詞です。

The man whose car was stolen reported it to the police.
---車を盗まれた男性は警察に通報しました。
「whose」は「the man」を説明し、関係節 "car was stolen" の中で「car」の所有者を示しています。

The woman whose house is next to mine is amiable.
---私の隣の家の女性はとても親しみやすいです。
「whose」は「the woman」を説明し、関係節 "house is next to mine" の所有者を示しています。

The student whose project won the prize was thrilled.
---プロジェクトが賞を取った学生はとても喜んでいました。
「whose」は「the student」を説明し、関係節 "project won the prize" の所有者を示しています。

物を先行詞とする場合も「whose」を使うことができます。

The house whose roof was damaged needs repair.
---屋根が壊れた家は修理が必要です。

The tree whose branches are broken will be cut down.
---枝が折れている木は切り倒される予定です。

The computer whose screen is cracked needs to be replaced.
---画面が割れているコンピュータは交換が必要です。

制限用法と非制限用法

関係代名詞には「制限用法」と「非制限用法」があります。

制限用法(Restrictive Clause)

先行詞を限定する情報を提供し、文の意味を特定します。
関係節を省略すると文の意味が不完全になります。
制限用法では「that」もよく使われます。

The students who passed the exam were delighted.
----試験に合格した学生たちはとても喜んでいます。

The car that he drives is speedy.
---彼が運転している車はとても速いです。

The book that she recommended is a bestseller.
---彼女が推薦した本はベストセラーです。

非制限用法(Non-restrictive Clause)

先行詞に関する追加情報を提供しますが、文全体の意味には直接影響しません。
非制限用法の関係節はコンマで囲まれ、「that」は使われません。

My brother, who lives in Tokyo, is coming to visit.
---東京に住んでいる兄が訪ねてきます。

The book which I bought last week is exciting.
---先週買った本はとても面白いです。

My car, which I have had for five years, still runs well.
---私の車は5年間所有していますが、まだよく走ります。

関係代名詞の省略

目的格の関係代名詞は省略できることがよくあります。

The book (which) I bought was interesting.
---私が買った本は面白かったです。
この場合、「which」は省略可能です。

The girl (who) I saw yesterday was very cheerful.
---昨日見かけた女の子はとても元気でした。
この場合、「who」は省略可能です。

The movie (that) we watched was inspiring.
---私たちが見た映画はとてもワクワクしました。
この場合、「that」は省略可能です。

関係代名詞を使うときの注意点

関係代名詞を使うときには、いくつかのポイントに注意する必要があります。

前置詞の位置

関係代名詞「whom」や「which」と一緒に前置詞を使う場合、前置詞を関係代名詞の前に置くことも、後に置くこともできます。
ただし、前置詞を関係代名詞の前に置くと、よりフォーマルな表現になります。

①The person with whom I worked is very talented.
②The person who(that) I worked with is very talented.
---私が一緒に働いた人はとても才能があります。

The person to whom I was talking was my uncle.
---私が話していた人は私のおじです。

The person whom I was talking to was my uncle.
---私が話していた人は私のおじです。

♠①のような英文を作って「whom」を選ばせる英語のテストがありますが、このような英語は英会話では存在しません。
②のような分かりやすい文で使いますので、試験のために覚える知識は必要ですが、話す英会話では全く覚える必要はありません。

that と which の使い分け

「that」は主に制限用法で使われ、「which」は制限用法と非制限用法の両方で使えます。
しかし、非制限用法では「that」を使わないのが一般的です。

This is the house that Jack built.
---これがジャックが建てた家です。

My house, which is painted blue, is at the end of the street.
---私の家は青く塗られていて、通りの端にあります。

関係代名詞の省略

目的格の関係代名詞は省略可能ですが、主格の関係代名詞は省略できません。

The book (which) you gave me is fascinating.
---あなたがくれた本はとても面白いです。

The car (that) I rented broke down.
---私が借りた車が故障しました。

The man who lives next door is a doctor.
---隣に住んでいる男性は医者です。
この場合、「who」を省略することはできません。

The woman who is standing over there is my aunt.
---に立っている女性は私のおばです。
この場合、「who」を省略することはできません。

ちょっと一言

関係代名詞の使い方を理解することで、文章をより自然で豊かなものにすることができます。

それぞれの関係代名詞の役割を理解し、適切に使うことで、情報をより効果的に伝えることができます。

また、制限用法と非制限用法の違いを理解することで、情報の重要性や文のニュアンスを適切に伝えることが可能になります。

関係代名詞の省略のルールを学ぶことで、文章を簡潔にするテクニックも身につけることができます。

ただし、実際の英会話では、形式的な「whom」や「which」よりも「that」を多用することで、よりシンプルで使いやすい表現が一般的です。

学習やテストのために文法をしっかり覚えることは大切ですが、実際の会話では、できるだけ簡単な表現を選ぶことで、自然なコミュニケーションが可能になります。

このように、英会話では文法のルールを柔軟に捉え、ユーモアや実用性を重視した使い方を心がけると良いでしょう。

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