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but・although・howeverの違い

but・although・however

 

類似表現but・although・howeverの違い

「ですが」と言う英単語を考えた時に多くの方が、「but」を思い受かべると思います。
ですが、英文では、「although / however」も多く使用されています。

あまり「but」ばかりを英文で使用しますと、幼稚な英文になってしまいます。
詳しくご紹介しますので、それぞれの使い方の特徴を良く理解しましょう。

この3語の使い方はしっかりと決まり事がありますので、試験などに出しやすい類語です。
英文を書く時には、なるべく「but」ではなくて、「although /  however」を使えるようにしましょう。

But

「Butのイメージ」

「But」は、前の内容と対立・対照するものを導入する役割を持っています。
何かを否定したり、期待と異なる結果を示す時に使用されます。

話し言葉でも頻繁に使われ、比較的カジュアルな印象があります。

「but」は接続詞(等位接続詞)
A but B」

「but」はAの文とBの文を等しく比較してつなぐことができる接続詞で、「and / or」などとと同じ使い方です。
文中のみで使用されカジュアルな感じの口語では一番良く使われます。

日本語の、「だけど」「でもね」など、くだけた表現に相当します。

A: I like ice cream.
B: I don't like the Mint chocolate flavor.

I like ice cream, but I wouldn't say I like the mint chocolate flavor.
---アイスクリームは好きですがミントチョコレート味は嫌いです。

I like ice cream. But I wouldn't say I like the Mint chocolate flavor.

一旦Aの文を「コンマ」で閉じて次の文の文頭に持って来ることはできません。
これはあくまでの文章で書く場合の話ですので、口語では全く関係ありません。

「Butの使用例」

I wanted to go to the party, but I was too tired.
--- パーティーに行きたかったが、疲れすぎていた。
♠ 希望と現実が異なることを示しています。

She is smart but sometimes careless.
--- 彼女は賢いが、時々不注意です。
♠ 彼女の良い面と悪い面を対比しています。

I studied hard, but I didn’t pass the exam.
--- 一生懸命勉強したが、試験に合格しなかった。
♠ 努力に対して期待通りの結果が得られなかったことを強調しています。

「Butの慣用句」

「but for」--- ~がなければ
「no ifs, ands, or buts」--- 反論や言い訳を許さない
「but still」--- それでもやはり

Although

「Althoughのイメージ」

「Although」は「~にもかかわらず」という意味で、前の内容を認めつつ、それに反する事実や結果を述べるときに使います。
形式的な表現で、主に書き言葉で使用されます。

「although」は接続詞(従属接続詞)

「althoughA, B」「B although A」

基本的には文頭に来ることがほとんどですが、文中にも使えます「although」が付いた文章がメインで、それに続く文章は「補足説明」になります。
フォーマルな印象の単語で、日本語では「でありますが」「にもかかわらず」に近いです。
主に文章で使われ口語では使用されません。

though

「although」 と似た言葉に「though」 があります。
文頭、文中、文末で使用でき、「although」よりカジュアルで口語で使われます。
「though」は、文末に置く方場合が多く、日本語では「~だけどね」という意味で使われます。

「Though」は文頭、文中に来る時は接続詞で、文末に来る時は副詞になります。

「Though A, B」「 B ,though A」「B A, though」

①Though he is not a handsome guy, he has so many girlfriends
②He has so many girlfriends, though he is not a handsome guy.
③He has so many girlfriends. He is not a handsome guy, though.
---彼はたくさんガールフレンドがいる。ハンサムじゃないけどね。
♠最期の文末に使用した言いかたが一番使われます。

「Althoughの使用例」

Although it was raining, we went for a walk.
--- 雨が降っていたにもかかわらず、私たちは散歩に行きました。
♠ 悪条件を認めつつ、その条件に反した行動を強調しています。

Although she was tired, she finished her work.
--- 彼女は疲れていたが、仕事を終えました。
♠ 疲労という障害があっても、結果として仕事を完遂したことを示しています。

He didn’t win, although he tried his best.
--- 彼は全力を尽くしたが、勝てなかった。
♠ 努力を認めつつ、結果として期待が実現しなかったことを示します。

Although he is young, he is very dependable.
---彼は若いけど、とても頼りがいがあります。

He is very dependable, although he is young.
---彼は若いけど、とても頼りがいがあります。

「Althoughの慣用句」

「although not」--- とはいえ
「although this may be true」--- これが事実であっても
「although difficult」--- 困難ではあるが

However

「Howeverのイメージ」

「However」は「しかしながら」「それにもかかわらず」と訳され、前の文や文脈に対して強調的な対照を示します。
文頭に置かれることが多く、フォーマルで慎重な印象があります。

「Howeverの使い方」

「however」は接続詞、副詞

「however」は文頭、文中、文末、主語の後で使用できます。
文頭に来る時は形容詞、副詞を修飾する形で副詞として使い、それ以外は接続詞です。

「howerer」はとても堅い印象が強く、論文やビジネス英語で使うにはピッタリです。
口語では使いません。

「A; however, B」「A. However, B」「A B, however」「A. B( S, however, V O )」「However 形容詞・副詞, A」の使い方

「A; however, B」の例と解説
I need money; however, I don't want to work.
--- お金が必要だけど、働きたくない。
♠ この構文では「however」がセミコロンで接続され、前後の文をつなぎ、対照的な意味を強調しています。

「A. However, B」の例と解説
I need money. However, I don't want to work.
--- お金が必要です。しかし、働きたくない。
♠ 文を分けることで、「しかし」という意味をより強調しています。フォーマルな印象を与えます。

「A B, however」の例と解説
I need money. I don't want to work, however.
--- お金が必要です。しかし、働きたくない。
♠ 「however」が文末に置かれることで、対比が柔らかくなり、より会話的なニュアンスになります。

「A. B( S, however, V O )」の例と解説
I need money. I, however, don't want to work.
--- お金が必要ですが、私は働きたくありません。
♠ 「however」が主語の後に挿入されており、話者の意見や立場を強調しています。

「However 形容詞・副詞, A」の例と解説
However much I need money, I don't want to work.
--- どれだけお金が必要でも、働きたくない。
♠ 「however much」という形で、「どれほど~でも」という意味になり、対照的な内容を強調しています。
前提(お金が必要)を認めながらも、結果(働きたくない)が変わらないことを強調しています。

「however」の使う位置や使い方で、「コロンやコンマ」が決まっていますのでよく覚えましょう。

このようなつまらない決まり事が日本の英語の試験ではよく出てきます。
I need money, however, I don't want to work.

「Howeverの使用例」

He didn’t study for the test. However, he passed.
--- 彼はテストのために勉強しなかった。それにもかかわらず、合格しました。
♠ 予想を裏切る結果を強調するために使われています。

The restaurant was expensive. However, the food was worth it.
--- レストランは高価だった。しかし、料理はそれに見合う価値があった。
♠ 費用と満足度を対比させています。

She is usually reticent. However, today, she was quite talkative.
--- 彼女は普段はとても静かです。しかし、今日はかなりおしゃべりでした。
♠ 普段との違いを強調しています。

However hard I may work, I can not get enough money I need.
---どんなに頑張って働いても、必要十分なお金が得られない。

However late you are, please let me call when you arrive.
---どんなに遅れても、着いたら電話ください。

「Howeverの慣用句」

「however much」--- どれほど~でも
「however long」--- どれほどの長さでも
「however you like」--- あなたの好きなように

But・Although・Howeverの違い

「But・Although・Howeverの日常生活での使い方の違い」

カジュアルさ

But: I want to go, but I don’t have time.
--- 行きたいけれど、時間がない。
♠ もっとも一般的でカジュアルな対比表現です。

Although: Although I wanted to go, I had to stay home.
--- 行きたかったが、家にいなければなりませんでした。
♠ フォーマルな印象を与えます。

However: I wanted to go. However, I couldn’t.
--- 行きたかった。しかし、行けなかった。
♠ 断定的な対比を表し、文頭に置くと強調的です。

対比の強調度

But: He’s good at math, but not science.
--- 彼は数学は得意だが、理科は得意ではない。
♠ 比較的軽い対比を示します。

Although: Although he is good at math, he struggles with science.
--- 彼は数学は得意だが、理科には苦労しています。
♠ よりフォーマルで、強い対比を示します。

However: He excels in math. However, he finds science challenging.
--- 彼は数学は優秀だ。しかし、理科は難しいと感じています。
♠ 前の内容を否定する強い対比を示します。

練習問題

次の文の空欄に「but」「although」「however」のいずれかを入れてください。

1. I like chocolate, ___ I don't eat it often.
2. ___ the weather was terrible, they decided to continue the hike.
3. She was late, ___ she managed to catch the train.
4. He didn’t do his homework. ___, he passed the test.
5. She tried her best, ___ she didn’t win.

回答例と解説

1. I like chocolate, but I don't eat it often.
♠ 軽い対比を示す一般的な表現です。

2. Although the weather was terrible, they decided to continue the hike.
♠ 悪条件を認めつつ、それに反する行動を示すために使われています。

3. She was late, but she managed to catch the train.
♠ 期待と結果が異なることをカジュアルに示しています。

4. He didn’t do his homework. However, he passed the test.
♠ 意外な結果を強調しています。

5. She tried her best, but she didn’t win.
♠ 努力に対して望む結果が得られなかったことを示しています。

But・Although・Howeverの使い分け

「But」はカジュアルな場面で最も頻繁に使われ、軽い対比を示すのに適しています。
「Although」はフォーマルで、逆説的な意味を持つときに使用され、特に書き言葉に適しています。

「However」は最も強い対比を表し、文頭に置いて強調的に使うことが多く、公式な場面でよく見られます。
状況に応じて使い分けることが重要です。

but・although・howeverのまとめ

「but」

接続詞(等位接続詞)
「A but B」

文中でのみ使われる。
口語で主に使われるカジュアルな単語。

「although」

接続詞(従属接続詞)
「althoughA, B」「B although A」

文頭、文中で使える。
フォーマルな単語で文語で使われる。

「however」

接続詞、副詞
「A; however, b」「A. However, B」「A B, houever」「A. B( S, however, V O )」「Howerer 形容詞・副詞, A」

文頭、文中、文末、主語の後で使用できます
フォーマルな単語で文語で使われる。

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