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talk・tell・speak・sayの違い

類似表現talk・tell・speak・say

Talk・Tell・Speak・Sayの感覚

日本語の「言う・話す」に該当する動詞(verb)の Talk・Tell・Speak・Say。

英語学習の初期に覚える基本動詞なので、よくこれらの動詞を使用したセンテンスに接する機会が多く何となく自然に皆さんは使い分けています。
ですが、それぞれの動詞の違いは何ですかと自問自答してみて下さい。

即座に答えられる人は何人いるでしょう。
もし少し不安がある人は、ここでしっかり感覚で違いを掴んで、さらに理解を深めましょう。

Talk

「Talkのイメージ」

「Talk」は会話をすること、つまり双方向のコミュニケーションを意味します。
普通の会話、ディスカッションやおしゃべりのように、対話的な性質を持っています。

「Talk」は言葉のキャッチボールをいいます。
常に相手がいて言葉のやりとりがあるそんな感覚です。

「Talkの使用例」

We talked about the movie we saw last night.
--- 昨晩観た映画について話しました。
♠ 「talk」はお互いに意見や感想を述べ合う会話を表します。

Can we talk for a moment?
--- 少し話せますか?
♠ ここでは、話者が何か重要なことを相談したいと示唆しています。

They talked for hours on the phone.
--- 彼らは電話で何時間も話しました。
♠ 長時間にわたって会話が続いたことを示しています。

He is talking with his friend.
---彼は友達を話をしている。
♠お互いに言葉を交わしている。まさに Talk の代表的なイメージです。

What are you talking about?
---何言ってるの?
♠よくあるパターンです。
だれでも一度は言った事のあるフレーズですね。

You talked in your sleep last night.
---昨日、寝言言ってたよ。
♠寝言は相手はいないのですが、ひとりで誰かと会話している様子から使われます。
同じパターンで、What are you talking to yourself? 「何独り言いってるの?」なんていい回しもあります。

Money talks.
---金がものを言う。
♠お金は話は出来ないのですが、あなたに代わって相手に交渉や要求を裏で会話してくれるわけですね。
まったく一度ぐらい言わせたいものです。お金が無いから無理ですが・・・とほほ

「Talkの慣用句」

「talk shop」--- 仕事の話をする
「talk someone out of something」--- 説得して何かを思いとどまらせる
「talk the talk」--- 理論的な話をする

Tell

「Tellのイメージ」

「Tell」は一方向的に情報やメッセージを伝えることを意味します。
通常は、何かを相手に「知らせる」「伝える」といった意味を持ちます。

伝え方により「物語る」や「何かについて述べる」など日本語では違う表現になりますが、基本は伝達です。
相手から見ると情報を受けることから「教わる」などのようになります。

「Tellの使用例」

She told me the truth.
--- 彼女は私に真実を教えてくれました。
♠ 「tell」は一方的に情報を伝えるニュアンスを持ちます。

Tell him to be quiet.
--- 彼に静かにするように言ってください。
♠ 指示や命令を伝える意味合いがあります。

Can you tell me your name?
--- 名前を教えていただけますか?
♠ 情報を求める場面で使われます。

He told me the good news.
---彼は私に良い知らせを教えてくれた。
♠基本的な使い方で、相手に情報を手渡しているのです。
Could you tell me the way to the station?
---駅までの道を教えて頂けますか?
♠英会話で道をたずねるときの典型的な言い方です。
私はあなたから情報を貰いたい。つまり教えて欲しいと和訳はなります。

Don't tell me you forgot the room key.
---まさか部屋のカギを忘れたなんて言うんじゃないでしょうね。
♠よくある光景ですね。相手に何となく疑惑を持ったときの決め台詞です。
Don't tell me ~で「私に~な情報を伝えてくれないでよ。」から「まさか~なんて言うんじゃないでしょうね。」になります。
こんな事言われた時は忘れて無くてもなぜか不安になってしまいます。

Don't tell a lie. Tell me the truth.
---うそをつくな。ほんとうの事を言いなさい。
♠こんな事を言われた時は、閑念しましょう。
相手は証拠をしっかり持ってる言っている場合が多いですから。
そこのあなた!!

Please don't make me tell you again.
---二度と同じ事を言わせないで。
♠子供に対する決まり文句です。
自分の子供の頃をすっかり忘れて、大人になると子供にこんなこと言ってしまうんですよね。
私の子供の時はどうだったのか考えると、とても複雑な気持ちになります。

「Tellの慣用句」

「tell the truth」--- 真実を話す
「tell a story」--- 物語を話す
「tell apart」--- 区別する

Speak

「Speakのイメージ」

「Speak」は形式的に話すこと、特にスピーチや演説、または特定の言語を使うことに関連します。
話す相手が一人でも大勢でも使われる表現です。

「Speak」 は単に口から何か言葉や音を出すイメージです。
話している内容は問題ではありません。

Could you speak to me? なら(口から言葉を出すイメージから)「何か私に言ってくれ。」となり、
Talk to me. ですと(言葉のキャッチボールをするイメージから)「何か話しをしよう。私に相談してごらん。」になります。

「Speakの使用例」

She speaks three languages fluently.
--- 彼女は三つの言語を流暢に話します。
♠ 特定の言語を話す能力に焦点を当てています。

He will speak at the conference tomorrow.
--- 彼は明日の会議で話をします。
♠ 公の場での演説や発言を指しています。

We spoke on the phone yesterday.
--- 昨日電話で話しました。
♠ 直接的な対話でなくても、「speak」は使用できます。

Speak more slowly.
---もっとゆっくり話してください。
♠相手の話し方に注目しており、話の内容にはまったく関係がありません。

日本人はもっと会話の中でこの言葉や Pardon? (もう一度言ってくれますか?)使うべきだと思います。
分かっていないのに分かった振りをするから、いつまだたっても分からない。

この言葉を言う事が何故か恥ずかしいと感じてしまうようですが、ネイティブ同士の会話でも良く出てくる表現ですから少しも恥ずかしくありません。
意外と勇気を出して一度言ってみると、次回からは便利で楽なものですよ。

それにこれが言えると英会話が一歩進歩したように感じます。試してみて下さい!(^^♪

I: May I speak to Aiko?
Aiko: speaking.
---愛子さんお願いします。
---はい、私です。
♠代表的な電話での speak の使い方です。

Speak up. I can't hear what you are saying.
---もっと大きな声で!何言ってるか聞こえ無いよ。
♠これも子供から大人まで相手がもじもじしていて、何を言っているか聞き取れない時にピッタリも表現です。
子供を英会話教室に通わせて入り口でネイティブに小さな声で挨拶していたら後ろからすぐに言って見ましょう。

何しろ難しい表現を習う前にこのような簡単な言い回しを完全に普段から使いこなして身に付ける事ができるまでは英会話は上手になりません。

Speaking of English. He can speak English very well.
---英語と言えば、彼とても英語が上手にですね。
♠(Speaking of ~)はよく使う便利な言い回しです。
何かの話題にに対して関連したい事を言いたい時に~の部分に入れたい言葉(名詞・動名詞)を入れるだけで、「~と言えば」になります。
その後に関連した自分の意見を話せば、みんなも耳を傾けてくれますし会話もスムースに続きます。

Do you know her?
Not to Speak to.
---彼女知ってる?
---話したことはないよ。
♠彼女を知らないのしたら、I don't know. になるのですが、この表現では「見たことはあるけど彼女に内容は何でもいいから言葉を掛けた事がない。」
(only by sight) そんな感覚を言っています。

変な日本語ですが、言語はそれぞれ独特の意味を持ち合わせているので、多言語に直訳するのは難しいですね。
映画の字幕など特に意訳が必要です。
映画を利用して英語学習をしている方はよく目にすると思います。

「Speakの慣用句」

「speak up」--- 大きな声で話す
「speak out」--- 意見をはっきり述べる
「speak of the devil」--- 噂をすれば影

Say

「Sayのイメージ」

「Say」は単に「言う」、つまり特定の言葉や文章を発する行為を意味します。
誰が聞いているかは特に重要ではありません。

「Say」 は話す内容やことばに焦点が置かれています。
たとえば、子供が英語の塾の帰りに先生に何も言わなかった時に親が、Say bye to him.「さよならって彼に言いなさい。」なんて言います。
これは bye と言う言葉に焦点があるのが良く分かりますね。

Speak bye to him. とは言えません。
よく間違えやすい部分ですのでしっかり覚えておきましょう。

ジョークにこんなのがあります。
「Say something!」 何か言いなさい。 「Something.」 何か
Say の持つイメージをうまく利用して、「something と言えと言ったからそう言ったんだよ!」とご機嫌斜めの人が言いそうな屁理屈です。

「Sayの使用例」

She said hello to me.
--- 彼女は私に「こんにちは」と言いました。
♠ 特定の言葉を発する行為を強調しています。

He didn’t say anything during the meeting.
--- 彼は会議中に何も言いませんでした。
♠ 発言しないことを指します。

What did she say about the plan?
--- 彼女はその計画について何と言っていましたか?
♠ 特定の情報や意見を伝える意味です。

The weather forecast says it will be fine tomorrow.
---天気予報によると明日はいい天気だよ。
♠この Say の使い方は頻繁に出てきますので、よく覚えましょう。
人でなくても TV says~「テレビで~て言っている」 The newspaper says~「新聞に~と出ている」でその情報媒体でこんな事を言っていると表現出来ます。
これも言っている内容に焦点が置かれているからこそできる言い回しです。

Say no more! Enough said.
---もうそれ以上言うなよ。わかったよ。
♠もうそれ以上の話の内容はいらないよ。
もう十分に内容は話してくれたからわかったよ。こんな感覚です。
語気を強く言えば、「うるさい!黙ってろ!」になります。

What do you say to play golf this weekend?
---週末にゴルフでもどう?
What do you say to take a cup of coffee?
---コーヒーでもどう?
♠だれかを誘うときによく使う言い方です。
よく間違えやすいのが、この「to」 は前置詞なので後には名詞か動名詞が続きます。
to不定詞の後は動詞の現在型が来る事に慣れていますので、ついつい原型にしてしまいます。

これと同様に良く知られている言い回しで、I'm looking forward to seeing you. 「あなたに会うのを楽しみにしています」があります。
これもついつい to の後に動詞の原型を持ってきてしまいます。

この2つはよく使うので覚えておきましょう。

You can say that again.
---そのとおり。
♠相手が言った事に対して、まったくあなたの言っているとおりです!と言いたい時に使用します。
直訳すると、「あなたはそれをまた言うことができます。」ですので何となく違和感というか、参考書などにはまた同じ事が言える程間違いないからそのとおりです。
などの説明がありますが、日本語に無い感覚ですのでそのまま覚えましょう。

「Sayの慣用句」

「say a word」--- 何か言う
「say no more」--- それ以上言わない
「say the least」--- 控えめに言う

Talk・Tell・Speak・Sayの違い

「Talk・Tell・Speak・Sayの日常生活での使い方の違い」

日常会話における使い分けの具体例

会話のスタイル
Talk: Let's talk about your trip.
--- 君の旅行について話そうよ。
♠ お互いに意見を交換するニュアンスがあります。

Tell: She told me about her trip.
--- 彼女は旅行について私に教えてくれました。
♠ 一方向的に情報を伝えています。

言語能力
Speak: He speaks French fluently.
--- 彼はフランス語を流暢に話します。
♠ 言語能力を示しています。

Say: She said something in French.
--- 彼女はフランス語で何かを言いました。
♠ 言った内容に焦点があります。

公的な発言
Speak: He spoke at the meeting yesterday.
--- 彼は昨日の会議で発言しました。
♠ 公的な場での発言を意味します。

Tell: She told them her opinion during the meeting.
--- 彼女は会議中に彼らに意見を伝えました。
♠ 自分の意見をはっきり伝えたことを表します。

練習問題

次の文の空欄に「talk」「tell」「speak」「say」のいずれかを入れてください。

1. We need to ___ about this issue more.
2. Can you ___ me what happened?
3. He didn't ___ anything during the discussion.
4. She can ___ five different languages.
5. I will ___ you the truth.

回答例と解説

1. We need to talk about this issue more.
♠ 双方向で話し合うことを示しています。

2. Can you tell me what happened?
♠ 一方向的に情報を求めています。

3. He didn't say anything during the discussion.
♠ 特定の発言がなかったことを強調しています。

4. She can speak five different languages.
♠ 言語を話す能力を示しています。

5. I will tell you the truth.
♠ 一方的に情報を伝えることを示しています。

Talk・Tell・Speak・Sayの使い分け

「Talk」は双方向の会話、「Tell」は一方向の情報伝達、「Speak」は形式的に話す行為や言語能力、「Say」は特定の言葉や文を発する行為を指します。
文脈に応じて適切に使い分けることが大切です。

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