「close・near」の違い
「close・near」どちらも近いという意味で使用できる基礎単語です。
ですが、使用方法で違いが出てきます。
しっかりと違いを覚えて、英語の達人になりましょう。
close
「close」のイメージ
「close」が持っているイメージは非常に近い感覚です。
これは物理的な距離だけでなく、精神的な距離、親密さにも使われます。物理的に近いことだけでなく、人間関係においても非常に近い関係を示すことができます。
「close」の使用例
My house is close to the Park.
---私の家は公園の近くです。
♠ この文では、「close」は公園と家が物理的に非常に近いことを示しています。例えば、徒歩5秒の距離にある場合などが考えられます。
He is a close friend of mine.
---彼は親友です。
♠ 「close friend」という表現は、友達の中でも特に親しい友人を意味します。
Tom and I are close.
---トムとは仲良くしています。
♠ この文では、Tomと話者が非常に親しい関係であることを示しています。物理的な距離ではなく、感情的なつながりの近さを意味します。
My house is close to the Park.
---私の家は公園の近くです。
♠私の家は実際に正面が大きな公園で、徒歩5秒です。
He is a close friend of mine.
---彼は親友です。
Tom and I are close.
---トムとは仲良くしています。
「close」と言いますと日本でたくさん間違えた表記が多いのも有名です。
We are open. (開店)
We are closed(閉店)
こちら「閉める」と言う意味の動詞「close」になります。
通常「we are」を省略して「Open Closed」で開店、閉店となります。
ですが、多くのショップが、「Open」は合っているのですが「Close」と間違えています。
「Close」だけですと、動詞の原型になりますので命令形となり「閉めろ!」となってしまいます。
是非「d」を足して下さい。
「close」の慣用句
「close call」---危機一髪
「close out」---売り払う
「close-up」---クローズアップ
「close race」---五分五分の闘い
near
「near」のイメージ
「near」は距離や時間が近いという感覚を表しますが、「close」ほど極端に近いわけではありません。
近いが、少しの余裕がある状態を示すことが多いです。
「near」の使用例
Yamanashi and Tokyo are near.
---山梨と東京は近いです。
♠ この文では、山梨と東京が地理的に近いことを示していますが、「close」ほどの親密さや密着感はありません。
The post office is near my house.
---郵便局は私の家の近くです。
♠ この文では、郵便局と家がある程度の距離で近接していることを示していますが、すぐ隣ではない可能性があります。
I will come to your place in the near future.
---近いうちにそちらに行きます。
♠ 「near future」は未来が遠くないことを意味しますが、具体的な時間は明確ではなく、しばらく先のことも含む場合があります。
Yamanashi and Tokyo are near.---山梨と東京は近いです。
The post office is near my house.
---郵便局は私の家の近くです。
I will come to your place in the near future.
---近いうちにそちらに行きます。
She is near her time.
---彼女は臨月です。
「near」を使った慣用句
「near miss」---ニアミス
「near east」---近東
「near infrared」---近赤外線
「close・near」の日常生活での使い方の違い
「close」と「near」は、どちらも「近い」という意味を持っていますが、ニュアンスに違いがあります。
以下に、具体例を対比して示します。
物理的な距離
The supermarket is close to my house.
--- スーパーは私の家のすぐ近くです。
♠ 実際に数メートル、あるいはすぐ隣にある場合。
The supermarket is near my house.
--- スーパーは私の家の近くです。
♠ 家から歩いて数分の距離にある場合。
人間関係
He is a close friend of mine.
--- 彼は親友です。
♠ 非常に親しい友人を指します。
He is a near friend of mine.
--- 彼は割と近しい友人です。
♠ 親しいが、そこまで深い関係ではない友人を指します。
時間の感覚
I will visit you in the near future.
--- 近いうちに伺います。
♠ 時間的に遠くない未来(具体的な時期は不明)。
I will visit you close to Christmas.
--- クリスマスの頃に伺います。
♠ クリスマスの直前、または直後の具体的な時期を示唆。
練習問題
次の文の空欄に「close」または「near」を入れてください。
The library is ___ to the school.
She lives ___ my house, just a few blocks away.
We are very ___ friends; we share everything.
The deadline is ___, so we need to hurry.
There is a park ___ the office where we can have lunch.
回答例と解説
The library is close to the school.
--- 図書館は学校のすぐ近くにあります。
♠ 「close」は物理的に非常に近い距離にあることを示します。この場合、図書館と学校がすぐそばにあるというニュアンスです。
She lives near my house, just a few blocks away.
--- 彼女は私の家の近くに住んでいます。数ブロック離れたところです。
♠ 「near」はある程度近い距離を示しますが、「close」ほどの近さではありません。この文では「数ブロック離れている」ということで、近いけれどすぐ隣ではないことを表しています。
We are very close friends; we share everything.
--- 私たちはとても親しい友達です。何でも共有します。
♠ 「close friend」は非常に親しい友人を指します。ここでは友情の深さや密接な関係を強調しています。
The deadline is near, so we need to hurry.
--- 締め切りが近いので急がないといけません。
♠ 「near」は時間的な距離を表します。この場合、締め切りがもうすぐという意味で、急ぐ必要があることを示しています。
There is a park near the office where we can have lunch.
--- オフィスの近くにお昼を取れる公園があります。
♠ 「near」はある程度近い距離を指しますが、「close」ほどの近さではなく、オフィスのすぐ隣ではない可能性があります。
「close・near」の違い
「close」は物理的にも精神的にも非常に近い状態を示し、距離が極端に短い場合や関係が親密な場合に使われます。
一方で「near」は物理的な距離がある程度近いことを指しますが、「close」ほど密接ではなく、少しの余裕を感じさせる距離感です。
この違いを意識することで、適切な単語を使い分けることができます。