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基本動詞/get

get

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takegive / make / have / be / go / come / put / run / do / get / see / find / feel / know / say / think / keep

基本的なイメージと使い方

「get」の基本的なイメージは「何かを手に入れる」「到達する」という感覚です。
この「得る」感覚が、様々な文脈で派生して使われます。

物理的なものを手に入れる場合だけでなく、状況の変化や感情の状態も「得る」として表現されます。

例文:
I got a new phone.
---新しい携帯電話を手に入れました。
♠ 物理的に「何かを手に入れる」イメージ。

例文:
She got angry.
---彼女は怒りました。
♠ 感情の状態を「得た」というイメージ。

使い方の種類とイメージとの関係

「get」は、物理的な所有から抽象的な経験まで、多様な使い方があり、その基本イメージは「手に入れる」「到達する」です。

(a) 物を手に入れる
例文:
He got a gift for his birthday.
---彼は誕生日にプレゼントをもらいました。
♠ プレゼントを「得た」という感覚。

(b) 場所に到達する
例文:
I got home late last night.
---昨夜、家に遅く帰りました。
♠ 家に「到達する」イメージ。

(c) 状態の変化を表す
例文:
It's getting dark.
---暗くなってきた。
♠ 状況が「変わる」ことを得るイメージ。

(d) 理解する
例文:
I got the joke.
---そのジョークの意味がわかりました。
♠ 理解を「得た」感覚。

(e) 人間関係を築く
例文:
We got along well.
---私たちはうまくやっていました。
♠ 良い関係を「得る」感覚。

句動詞やイディオムでの使用

「get」を使った句動詞やイディオムも、基本イメージの「手に入れる」「到達する」という感覚が派生しています。

get up: 起きる
例文:
I usually get up at 7 AM.
---私は通常、午前7時に起きます。
♠ 体を起こして「目覚める」イメージ。

get over: 乗り越える
例文:
She got over her illness.
---彼女は病気を克服しました。
♠ 病気を「乗り越える」イメージ。

get along: 仲良くする
例文:
We get along with each other.
---私たちはお互い仲が良いです。
♠ 良い関係を「築く」イメージ。

get by: 何とかやりくりする
例文:
He gets by on a small salary.
---彼は少ない給料で何とかやりくりしています。
♠ 困難な状況を「何とか切り抜ける」イメージ。

get away: 逃げる
例文:
They got away from the police.
---彼らは警察から逃げました。
♠ 危機から「逃げる」イメージ。

活用形と時制

「get」は不規則動詞で、現在形、過去形、過去分詞形の形が変わります。

現在形: get / gets(3人称単数)
例文:
He gets up early every day.
---彼は毎日早く起きます。
♠ 毎日の習慣として「起きる」イメージ。

過去形: got
例文:
I got a new car last month.
---先月、新しい車を手に入れました。
♠ 過去に「車を得た」イメージ。

現在完了形: have gotten/have got
例文:
I have gotten better at cooking.
---料理が上達しました。
♠ 過去の変化が今にも影響している感覚。

未来形: will get
例文:
You will get a promotion soon.
---もうすぐ昇進しますよ。
♠ 未来に「昇進を得る」予定の感覚。

関連するコロケーション(連語)

「get」は様々なコロケーションと共に使われ、その基本イメージ「手に入れる」が含まれます。

get ready: 準備する
例文:
She got ready for the party.
---彼女はパーティーの準備をしました。
♠ 準備が整った状態を「得る」イメージ。

get married: 結婚する
例文:
They got married last year.
---彼らは昨年結婚しました。
♠ 結婚という状態を「得る」感覚。

get permission: 許可を得る
例文:
Did you get permission to leave early?
---早退の許可を得ましたか?
♠ 許可を「得る」感覚。

get dressed: 服を着る
例文:
I need to get dressed before we leave.
---出発前に服を着る必要があります。
♠ 服を着た状態を「得る」イメージ。

ニュアンスの違いと同義語との比較

「get」と似た意味を持つ「take」や「receive」との違いを見てみましょう。

take: 自ら積極的に手に入れる感覚
例文:
He took the book from the shelf.
---彼は棚から本を取った。
♠ 自ら「取る」感覚。

receive: 受動的に受け取る感覚
例文:
She received a letter yesterday.
---彼女は昨日、手紙を受け取りました。
♠ 他人から「受け取る」感覚。

get: より一般的で、何かを手に入れることを示す
例文:
I got a letter yesterday.
---昨日、手紙をもらいました。
♠ 手紙を「得た」感覚。

フォーマル・インフォーマルな場面での使い方

「get」は、フォーマルな場面とインフォーマルな場面で異なる使い方がされます。
日常会話では非常にカジュアルに使われますが、フォーマルな場面では他の動詞に置き換えることが多いです。

インフォーマルな場面
例文:
Did you get my message?
---私のメッセージを受け取った?
♠ カジュアルで、親しい間柄での表現。

フォーマルな場面
例文:
Did you receive my message?
---私のメッセージを受け取りましたか?
♠ フォーマルな表現で、丁寧さを求められる場面。

また、インフォーマルな表現では「get」は非常に頻繁に使われますが、フォーマルな文脈では「obtain」や「acquire」など、より正式な語が使われることが多いです。

例文:
You need to get permission to enter. (インフォーマル)
---入るためには許可を得る必要があります。

例文:
You need to obtain permission to enter. (フォーマル)
---入るためには許可を取得する必要があります。

否定形や疑問文での使い方

「get」が否定形や疑問文で使われるときのニュアンスは、何かを「得られない」や「手に入れたかどうかを確認する」感覚に基づきます。

否定形
例文:
I didn't get the email.
---そのメールを受け取っていません。
♠ メールを「得られなかった」というイメージ。

例文:
We can't get there on time.
---私たちは時間通りにそこに着くことができません。
♠ 時間通りに到達できないという感覚。

疑問文
例文:
Did you get the tickets?
---チケットは手に入れましたか?
♠ チケットを手に入れたかどうかを尋ねるイメージ。

例文:
Can I get some help with this?
---これについて手伝ってもらえますか?
♠ 助けを「得られる」かどうかを確認するイメージ。

文化的背景や慣用表現

「get」を使った慣用表現は、英語圏の日常会話で非常に一般的です。
これらの表現は、しばしば文化的背景や特定のニュアンスを含んでいます。

get the hang of something: コツをつかむ
例文:
You'll get the hang of it soon.
---すぐにコツをつかむよ。
♠ 「物事のやり方を得る」という意味で使われます。

get cold feet: 怖気づく
例文:
He got cold feet before the wedding.
---彼は結婚式の前に怖気づきました。
♠ 「緊張や不安で足が冷たくなる」という感覚から転じて、緊張して逃げ腰になるという意味。

get in touch: 連絡を取る
例文:
I'll get in touch with you later.
---後で連絡します。
♠ 誰かとのつながりや連絡を「得る」感覚。

動詞の品詞転換や派生語の紹介

「get」は他の品詞にも転換されることがあります。これにより、文脈や意味が広がります。

名詞: getter(取得者)
例文:
He is a go-getter.
---彼は非常にやる気のある人だ。
♠ 「取得する人」という意味から、積極的に成功を追求する人を指す表現。

形容詞: getting(得ている、進行中の)
例文:
She is getting better.
---彼女は良くなってきています。
♠ 状態が改善していることを表す。

実践的なフレーズや頻出パターンの紹介

「get」を使った実践的なフレーズは、特に日常会話で非常に頻繁に使われます。

get ready: 準備をする
例文:
Let's get ready for the meeting.
---会議の準備をしましょう。
♠ 準備の状態を「得る」イメージ。

get going: 出発する、始める
例文:
We should get going soon.
---そろそろ出発しないといけない。
♠ 物事を始める、動き出す感覚。

get the job done: 仕事を終わらせる
例文:
Let's get the job done by noon.
---昼までに仕事を終わらせましょう。
♠ 仕事の完了状態を「得る」感覚。

発音やアクセントの注意点

「get」の発音は、英語の方言や文脈によって多少異なることがありますが、基本的には次のように発音されます。

標準的な発音(イギリス英語・アメリカ英語共通):[gɛt]
アメリカ英語でカジュアルな発音(フラップTの場合):[gɛɾ]

特にアメリカ英語では、"t"の音が弱くなり、フラップT([ɾ])という音で発音されることが多いです。
これは「butter」や「water」のような単語でも見られる特徴です。

参考

フラップT は、英単語に含まれる t の発音が特定の条件で別の音に変化する現象を指します。
フラップ(flap)の名の通り、口内で舌がパタバタするように動く点が特徴です。

とりわけアメリカ英語には「フラップT」(flap-t)と呼ばれる独特の発音ルールがあります。
フラップTでは、基本的には、t の音が r や d に置き換わるように変化するのが特徴です。

フラップTは発音記号では示されない、どちらかといえば訛りに近い変化を言います。

【正しい発音の例】
例文:
I got a new job.
---新しい仕事を手に入れました。
♠ [gɑt]と発音されます(カジュアルな場合は[gɑɾ])。

発音のポイント:

「g」の音はしっかりと濁音で発音します。
「t」の音は、イギリス英語でははっきりと[t]、アメリカ英語では軽く[ɾ]のように発音されることが多いです。カジュアルな場面では、特に「t」の音がフラップ化します。
母音の発音:「e」は短く、はっきりと「ɛ」の音で発音します。

getの用法にちょっと一言

「get」は非常に多様な意味を持つ動詞で、日常会話やビジネスなど幅広い場面で使われます。
ここでは、少し意外な使い方や、知っていると便利なフレーズを紹介します。

まず、基本的な意味である「手に入れる」「取得する」以外にも、「get」は状態の変化や動作の開始を表すことが多いです。
たとえば、「get tired」 は「疲れる」という意味で、単に「疲れた状態になる」ということを表します。

例文:
I’m starting to get tired.
---だんだん疲れてきた。
♠ 疲れた状態に変わっていく感覚です。

さらに、「get to」 という表現は「〜する機会がある」「〜に到達する」という意味で使われます。
例文:
I finally got to meet my favorite author.
---ついにお気に入りの作家に会えた。
♠ 長い間待っていた機会にたどり着くイメージです。

また、少しカジュアルな表現として、「get」 + 場所や目的地 を使って「到着する」という意味を表すことがあります。
例文:
What time did you get home last night?
---昨夜は何時に帰宅しましたか?
♠ 自宅に到達する、到着する感覚を示します。

意外と知られていない便利な表現として、「get along with」 があります。
これは「〜とうまくやっていく」という意味です。
例文:
I get along well with my coworkers.
---同僚たちとうまくやっています。
♠ 良好な関係を築いて維持するイメージです。

もう一つ知っておくと便利なのは、「get out of」 というフレーズで、「〜から逃れる」や「〜を避ける」という意味です。
特に、嫌な状況や義務から逃れる際に使われます。
例文:
I tried to get out of the meeting, but I couldn’t.
---その会議を避けようとしたけれど、無理だった。
♠ 面倒な状況から逃れようとするイメージです。

最後に、「get the hang of」 という表現も覚えておくと便利です。
これは「コツをつかむ」という意味で、何か新しいことを学び始めた際に使えます。
例文:
It took me a while, but I finally got the hang of skiing.
---少し時間がかかったけれど、スキーのコツをつかんだ。
♠ 慣れてきてうまくできるようになる感覚です。

「get」は非常に多用途な動詞なので、そのニュアンスや文脈に応じてさまざまな意味に派生します。
上記の表現を理解し使いこなすことで、日常会話の幅が大きく広がります。

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